□重なる 2/5
倒れかけたがなんとか持ち堪えた
賢木はそのまま座り込んだ
「大丈夫ですか…!?」
いきなり倒れかけた賢木を、警備員のお兄さんがオロオロと心配する
賢木の中でも何が起こったのか分からなかったが、少し間をおいて返答した
「っ…大丈夫です、すいません」
(頭が痛いなー…。まだ体調も戻ってないしな…)
黙り込んだ賢木を心配して
警備員のお兄さんが賢木の肩に手を置いた途端、
パシンッ
「触るなっ…!!」
賢木は無意識に手を振り払ってしまった
慌てて警備員のお兄さんが謝るが、それどころではなかった
(なんでだ…?俺…無意識に…)
2人の元に皆本とチルドレンが駆け寄って来た
← →
|