□焦燥 
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トイレに行っていた葵はというと、

「ふぅー。スッキリしたわぁ。はよ手ぇ洗って皆のとこ行こっと…ってセンセ…?」


なぜか焦っていて足早に廊下を進む賢木を見つけた葵は、

テレポートして賢木の目の前に立ちはだかった


「……っ!?」


(葵ちゃん…!?なんでここに…!?俺運悪くない?任務は!?学校は!?)


賢木はパニックに陥っていた


「センセ、そんな慌ててドコ行くん?」


「きっ今日非番になったから今帰るとこだよ・・・?」


腫れた瞼を見せないように目を隠し、視線を逸らしながら話した


「ふーん、そうなん・・・。そういえば皆本はんが何か言うてたで?」


「げっ…皆本が…?あ…デートの時間に遅れるなぁー。葵ちゃんごめんな?じゃっ」


勿論賢木にはデートの予定なんてないが


「あっ…センセ…」


葵には賢木の赤く腫れた瞼がチラっと見えた


(やっぱ皆本はんとセンセイ喧嘩してたんや…!!センセイめっちゃ悩んでるんとちゃうか…?)



  
   


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