□涙 6/7
「バレバレよ、賢木クン。嘘をつくのが下手ね」
フフフ…と怪しく微笑まれ賢木は泣きたくなった
管理官は真剣な表情で訊ねた
「賢木クン、今日少し変よね。何かあったんでしょ?カバーは出来る限りするから話してみて」
「え…、あぁ…でも…」
賢木は視線を逸らし、言葉を濁した
「不二子は心配してるの。話すことによって楽になれると思うし」
それでも賢木はまだ迷っていた
「男だったらさっさと言いなさい!賢木クンが言わないんだったら不二子透視むから」
「言います、言いますから!!」
さすがに透視まれるのは困るので、賢木は渋々話すことにした
「やっと観念したのね」
不二子にニッコりと微笑まれ気分が重くなった
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