□涙 
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「バレバレよ、賢木クン。嘘をつくのが下手ね」


フフフ…と怪しく微笑まれ賢木は泣きたくなった


管理官は真剣な表情で訊ねた


「賢木クン、今日少し変よね。何かあったんでしょ?カバーは出来る限りするから話してみて」


「え…、あぁ…でも…」

賢木は視線を逸らし、言葉を濁した


「不二子は心配してるの。話すことによって楽になれると思うし」


それでも賢木はまだ迷っていた


「男だったらさっさと言いなさい!賢木クンが言わないんだったら不二子透視むから」


「言います、言いますから!!」


さすがに透視まれるのは困るので、賢木は渋々話すことにした


「やっと観念したのね」


不二子にニッコりと微笑まれ気分が重くなった



  
   


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