□涙 
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ドアを開けると管理官は既に起きていた


「管理官…、もう起きていたんですか。」


「おはよう 賢木クン。不二子、今日は早く目が覚めちゃって。
エネルギー補給…と言いたいところなんだけど、賢木クン体調悪いみたいね。」


賢木は渋々、昨夜のことを話し始めた


「…というわけなんです。俺が油断している間に数ヶ所刺されたんですけど、
生体コントロールを使って大体は治しました。まだ少し痛みますけどね。」


ははは、と少し笑ってみたが場の空気は重苦しかった




賢木は、男に襲われたことや兵部に助けてもらったこと以外を管理官に話した



「普通の人々が…。大変だったわね。でも、本当にそれだけ?
さっきから不二子と目があってないけど?」


ギクッとして苦笑いをしながら答える


「報告は以上です!じゃ、俺はこれで仕事に…」


逃げるようにしてドアに向かったが、
管理官に腕を掴まれてしまった




  
   


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