□堕 
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自宅に着いた賢木は一瞬安心したが、兵部の視線を感じたので身を引き締めた


「まぁ、どうも・・・。用がないならもう帰ってくんねーか」


賢木がため息を吐きながら兵部をチラリと見る


ひどいなぁと呟きながら、兵部は周辺にあった置き物を物色しだした


「オイ、勝手に触んじゃねぇよ。俺疲れてんの、もうとっとと帰れ。」


賢木がだるそうに言うと兵部はお大事に、と言って帰ろうとしたが去り際に、


「普通の人々のことはメガネの坊やに言うのかい?」

今賢木が一番考えたくないことを訊いてきた


少しの沈黙の後、賢木が口を開いた


「こんな胸クソ悪りぃこと言いたくねぇけど、次に誰かが同じ目にあうことを考えるとな・・・。
管理官にはちゃんと話すつもりだ。」


「・・・そうか。何か困ったことがあれば僕を頼ってもいいよ、僕は構わないし。僕はいつでもエスパーの味方だからね。」

少し賢木のほうを振り返って言った



その後兵部は目の前から消えた





  
   


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