□堕 4/4 自宅に着いた賢木は一瞬安心したが、兵部の視線を感じたので身を引き締めた 「まぁ、どうも・・・。用がないならもう帰ってくんねーか」 賢木がため息を吐きながら兵部をチラリと見る ひどいなぁと呟きながら、兵部は周辺にあった置き物を物色しだした 「オイ、勝手に触んじゃねぇよ。俺疲れてんの、もうとっとと帰れ。」 賢木がだるそうに言うと兵部はお大事に、と言って帰ろうとしたが去り際に、 「普通の人々のことはメガネの坊やに言うのかい?」 今賢木が一番考えたくないことを訊いてきた 少しの沈黙の後、賢木が口を開いた 「こんな胸クソ悪りぃこと言いたくねぇけど、次に誰かが同じ目にあうことを考えるとな・・・。 管理官にはちゃんと話すつもりだ。」 「・・・そうか。何か困ったことがあれば僕を頼ってもいいよ、僕は構わないし。僕はいつでもエスパーの味方だからね。」 少し賢木のほうを振り返って言った その後兵部は目の前から消えた ← |