□終焉 
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「汚れてなんか…」

「知らない野郎どもにヤられた身体は汚いだろ!?」

「賢木……」


賢木は肩を震わせて俯いた

「賢木は汚くなんかない…!汚れてるのは君に酷いことをしたやつらの方だ」

賢木の眉は下がり目も赤い
シーツを握りしめた手を開いて自分の手と絡める


「汚れてなんかない…、僕が傷を少しでも埋めれるように頑張るから、自分のことを汚いとか言わないで大事にしてくれ…」

「皆本っ……!」

「僕が君を守るから…賢木」

抑えていたものが一気に溢れ出し、賢木は涙が止まらなくなった

「ふっ……みな、もとっ……」

「これからは僕が一緒についてるじゃないか…」



皆本は目の前の愛しい人の頭をあやすように優しく撫でた


それから二人は存在を確めるように強く抱き合い

軽く触れるようなキスをした



  
   


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