□終焉 7/7 「汚れてなんか…」 「知らない野郎どもにヤられた身体は汚いだろ!?」 「賢木……」 賢木は肩を震わせて俯いた 「賢木は汚くなんかない…!汚れてるのは君に酷いことをしたやつらの方だ」 賢木の眉は下がり目も赤い シーツを握りしめた手を開いて自分の手と絡める 「汚れてなんかない…、僕が傷を少しでも埋めれるように頑張るから、自分のことを汚いとか言わないで大事にしてくれ…」 「皆本っ……!」 「僕が君を守るから…賢木」 抑えていたものが一気に溢れ出し、賢木は涙が止まらなくなった 「ふっ……みな、もとっ……」 「これからは僕が一緒についてるじゃないか…」 皆本は目の前の愛しい人の頭をあやすように優しく撫でた それから二人は存在を確めるように強く抱き合い 軽く触れるようなキスをした ← |