□終焉 2/7 「あ・・・皆本、心配か・・・・っっ!?」 言い終わる前に皆本が抱き締めた 「みっ皆本・・・!?」 「・・・・・おかえり」 「た、ただいま・・・」 「君が目を覚まさないから・・・気が気じゃなかった」 「ごめん」 皆本の心痛な表情に鼻の奥がツンとくる 「賢木、もっと自分を大切にしてくれ。傷ついてばっかりじゃないか・・・!」 「・・・・分かってる」 ドンッ 「・・・・・・!!」 皆本がベッドの脇の壁を殴った 「っ・・・分かってない!」 「お前のことを大事に想ってる人がどれだけいると思ってるんだ?僕だってこんなにも君のことをっ・・・」 「皆本、それって・・・」 口から零れそうになった言葉を呑み込む ――親友として?それとも・・・ ← → |