□距離 4/7
目を開けると、そこには慌てたような皆本の姿が
「皆本クン何慌ててるの?」
「は・・・?いやっ、何でもありません!・・・賢木はどうでしたか?」
管理官は事情が分かったのか、怪しい笑みを浮かべている
「全然反応ナシ。次は皆本クンも一緒に呼びかけるわよ?」
今度は皆本も一緒に目を閉じた
―――・・・
皆本は辺りの暗さに驚いた
「何も見えないじゃないですか・・・」
「・・・賢木クンの精神面がかなり弱っているってことかしら」
「そんなっ・・・」
早く賢木の状態が知りたいという思いに駆られる
しばらくして目が慣れてきたのか、横にいる管理官の姿は確認できた
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