□畏怖 3/3
暗闇の中
鉄の臭いがする
酷く頭が重い…
遠くのほうで音が聞こえる
重い瞼をゆっくりと開く
ESP錠が外されていた
賢木は行為の後、数ヵ所刺されていた
出血量を見てじきに死ぬと思ったのか、そのまま立ち去ったようだ
生体コントロールはだいぶ前に発動していた
(俺にもう一つ能力があるって知られてなくて助かったぜ・・・。
能力発動してなかったら出血多量で死んでたな・・・)
賢木は身体的・精神的に酷く疲労していた
(もう、なんにも考えなくねえな。
あいつ等見つけたらただじゃ済ませねえ・・・!)
とてもだるい…
瞼も閉じかけている
賢木は一眠りすることにした
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