軽めな解説っぽいもの 設定としては、現代の高校生の女の子が古代日本っぽい世界にトリップしてしまった、というものです。 出来る限り記紀をベースにしていますが、出てくる言葉に現代語がどうしても入ってしまっています。その辺りは適当に流して下さいますとありがたいです。 ・思金(シコン)/思金神 鵺にあるとおり、柳さんがモデルの情報屋。目は見えていない設定。 名前の由来は記紀に出てくる神様。本来はオモヒカネノカミと読む。「多くの神の思慮を一人で兼ね持つほどの智慧者」「他に較べる者もない智慧者」などと記紀で語られている。天岩戸神話で天照大神を岩戸から出す策謀をしたのも、天孫降臨の際に天照大神が相談したのも思金神。 ・香姫/橘香実(こうひめ/たちばなこのみ) 本名は橘香実。愛称が香姫。現代の高校生。 名前は記紀に出てくる非時香菓(ときじくのかくのこのみ)=橘から拝借。 ・安曇(あずみ) トリップした香姫を拾った人物。水軍の長。ラノベのヒーロー的立場。 海人の部族を統べたと言われる安曇の連から名前を拝借。 ・高志(こし) 越の国。現在の富山県あたりから青森県まで、日本海側一帯を指す。 古代から出雲国(現島根県)周辺との交易ルートがあったとされており、独立性の強い地域だった。同時に、高句麗などの大陸とも古くから交易していた。 ・狭井河 記紀に語られている河。名前の由来は本文中のとおり。現奈良県にある大神神社と狭井神社の間を流れている川を指すと言われており、この話でもその説を採用。現在の狭井河を見に行くと、ちょっとがっかりするので注意が必要。 但し異説も多くあり、実際の所どの川を指しているかは不明。 |