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※るはんさん宅のはらぺこちゃんとコラボ





カチャカチャと立体機動をいじる音が教室に響く。そう、今は技巧術の授業です。私の大っ嫌いな授業です。この部品どっから出てきたんだろう?

「ロゼッタ〜、お願い助けて下さい。」

「どこがわからないの?」

隣でカチャカチャと手際よく立体機動をいじるロゼッタにすがる。アルミンは今日は席が遠いから却下だ。

「ほぼ全部です……。」

そういうと嫌な顔ひとつぜずに丁寧に教えてくれる。ロゼッタさん!ありがとう!優しい!ホントに優しい!なんでジャンなんかと付き合ってるんだ!私がロゼッタと付き合いたいよ。

「あー!ルカ違うよ〜!そこ外しちゃダメだよ?」

「ええっ!?どうしようどうしよう!」

「大丈夫、ちょっと貸して?」

そう言って私の立体機動を直し始めるロゼッタ。ありがとうございます。

「おいルカ、またロゼッタに助けてもらってんのか?」

「うるさいなー。ジャンは静かにしててよー。」

ギロりとジャンを見上げる、身長わけてください。

「お前それぜんぜん睨めてないぞ。」

「うるさいやい!身長わけろー!」

「おまっ!声でけぇよ!」

しぃーと右手の人差し指を唇に当てて左手は私の口を覆う。あ、ジャンの手セッケンの匂いする。

「ルカ…できたよ?」

ありがとう!と声をだそうとしたかジャンの手のおかげでふがふがと変な音しか出なかった。ジャンに抗議しようとジャンの方を見上げるとなぜだかサッと顔が青くなって手が離れる。


「どうし「ロゼッタ。これには深い訳があってだな!」」

どうしたの?と聞こうとして遮られた。

「ふーん。」

あ。ロゼッタ怒ってる。嫉妬?してるのかなー。可愛いい、な。2人より背の小さい私の頭上で痴話喧嘩をはじめる2人。

「ジャンは誰にでもそういう事するんだ?」

「だから違うんだって!これはだな、こいつが無駄にでかい声を出すから………」

ロゼッタ頑固だからジャンが謝るまで許さないと見た。

「だからその……ロゼッタ…悪かった、な…。俺はロゼッタだけだから……その……。」

ぶわっと顔が真っ赤になるジャン、反射でロゼッタの方を見るとロゼッタも真っ赤になって黙りこくっていた。私…どうすればいいんだろう?




(2人の仲が良くてなによりです。)




るはん様のサイトの7万打記念フリリク企画でいただきました。
睨んでるつもりで睨めてないルカちゃんの可愛さに脱帽。
ルカちゃんと仲が良いジャンは苦労が絶えませんね!


るはん様、素敵な作品をありがとうございました!

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