正気の沙汰
2013/07/27 02:08 (0)

バラバラにしているとき人は狂ってなんかいない。
狂気にかられ、正気を失ったその時に人は人を殺すのであって、死体をバラバラにしているとき人は全くの正気なのだ。
狂ったその時人を殺し、正気に戻り全うな頭で考える。
「ああ!なんてことだ」「やってしまった」「このままでは殺人犯」「捕まる」「牢獄」「逃げなくては」「隠さなくては」「何もなかったことに」
隠すには死体はでかすぎる。運ぶには死体は重すぎる。捨てるには死体は目立ちすぎる。
そうか。
バラしてしまえばいいではないか。

京極さんの本でこんな感じのことを言ってて、なーるほど、そういう見方もあるのか、と感心しました。
バラバラ遺体遺棄事件、なんて聞くととても狂気的に思うけど、人が人をバラバラにしているとき、人は案外、どんなときよりも合理的で冷静で正気なのかもしれない。
サイコパスなどではない限りね。

ところで京極さんの本を、おんもらき以降読んでないや。続きでてんのかな?探してみよーっと。




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