第七天国
2013/03/12 20:34 (0)

一度は書きたい監禁モノ。


監禁モノを書きたい。ロキドで。
そう思い立ち、いろいろ考えてみた。
まず、どっちが監禁し、どっちが監禁されるのか。ローさんが監禁する方だと、どうしても病み病みになっちゃうし、ガチっぽいし、監禁するローさんってよく見るので、逆がいいなぁ、逆で書こう!と決めた。つまり監禁するキッド、監禁されるローさん。
監禁する方がキッドになると、途端にあっけらかんとしたカラリとした雰囲気で監禁モノを書けそうな気がする。ローさんって湿ってて重くて暗いんだもん。キッドだとカスカスのラスクみたいに軽い。薄っぺらとも言えるけど。

「よし書こう」ってなってからはや数ヶ月。
未だに書けてない。とりあえずあらすじはできてるのだけど、書き出すと何か違うというかめんどいというかホントにこれでいいのかというかよく分からないけど最初の数行で書くのやめちゃう。
ただのぐーたらか?
書けなくて腹立つので、以下、設定とか、プロットとか、ガサガサ書いときます。



監禁モノを書くにおいて、決めておかなきゃならないいくつかのこと。監禁理由、監禁方法、監禁場所、監禁目的、自由度。それと、これはどの話でもそうだけどラストをどうするか。この辺りを決めなきゃだね。
ローさんは引きこもりのプログラマー兼ハッカー。
キッドは殺人鬼だか暗殺者だか。
ある日雇われた組織に裏切られて、ケガしたまま逃げてたキッドを、コンビニ帰りのローさん(コンビニの店員との「温めますか?」「はい」って会話で声出すの2週間ぶりでした)が見つけ、気まぐれに匿ってあげる。ついでに情報操作で追っ手もなくしてあげる。
キッドは一週間くらいでふらりといなくなるけど、一月後くらいにローの前に突然現れ、拉致監禁。

監禁場所はキッドの家の地下。一戸建てご購入済み。
カギはオートロック。出るときは暗証番号。
ローさんは外に出れない以外は比較的自由。生活に不自由しない。地下は広いしバストイレつき。ベットはダブル。パソコンもできる。観葉植物もテレビもソファーも空調も冷蔵庫もあるよ。
監禁してキッドはなにするかと言うと、特に何もしない。毎日一、二時間顔出す。ローさんとこに来たら、料理したり菓子食ったり喋ったりするだけ。
キッドは、友達ん家にきた大学生みたい軽くてダルっとした感じ。でもローさんはわけもわからず監禁されてるんだから、キッドに噛みつく噛みつく。
「なぁ、ゲームしようぜ、格げー」
「誰がするか。いいから早く出せよ。いつまでこんなことしとく気だ。いい加減にしろ」
「あ、ポテチ食う?」
「聞けよ!」
って感じのダラダラ監禁。

監禁理由はというと、ローを守りたいから。
何から?いろんなものから。具体的なものではない。
「なんで?なんでこんなことするのか?だって、ここは安全だから。地下は安全だ。核が落ちても大丈夫だぜ?昔、俺ん家は燃えたんだ。ママが泣きながら、部屋の中に灯油撒いてた。俺は部屋の真ん中にいて、『何やってんだろう?部屋がくさいな』なんて思ってた。灯油のにおいはキライだ。昔から。くせぇもん。ママは、泣きながらマッチを擦った。マッチのにおいは好きだ。燐のにおい。灯油のにおいのこもる部屋でもそのにおいが届いた気がする。火は、すぐに広がった。すんげぇ勢いだった。俺びっくりしてさ、飛び上がってドアに走ったんだけど、ママは泣きながら俺の前に立ちふさがって、火は熱いし、息苦しいし、目は痛いし、俺はママの横をすり抜けて行こうとしたんだけど、どけてくんなかった。どいて、って言ったのに、どけてくんなかった。だから、だからーーー家は全部燃えちまった。柱も残さず。庭の木も、ブロック塀も焼け焦げた。でも、庭の木の下に埋めた宝物入れは無事だったんだ。箱はちょっと煤けてたけど。中は全部無事だったぜ?見る?俺の宝物。全部レア物だぜ!な?地面の下は安全だろ?」
ローさんにとてもなつくキッド。守りたいし一緒にいたい。卵から孵った雛が最初に見たものを親と思うような感じ。理屈も理由もなく、ローさんになつく。
うん、好きとか愛とかじゃなく、「なつく」だな。このキッドは。
好きとか愛ではないけど、ローさんが抱きたいなら抱かれるし、ローさんが抱かれたいなら抱くよ。
キッドが差し入れるAVはゲイ物ばっか。だってローさんが女抱きたいって言っても連れてきてあげれないから。ゲイ物みて男抱きたくなったら自分が抱かれてやれるし、抱かれたくなったら抱いてあげれるし。って理由。ローさんは毎回DVDへし割ってる。

ラストどうするかと言うと、特になんとも。
出たい、出せ出せと喚くローに、
「こんなオートロック、お前にとったらおもちゃみたいなもんだろ?暗証番号だって、俺は手元隠してもないから、もう番号わかってんだろ?」
ってさらりと言って部屋出てくキッドで終わりにしようと思ってた。
ローさんもキッドが好きとか愛してるとかじゃないけど、誰かと、キッドと生きることに、ちょっと喜びを感じてるわけです。


こうやって書いてみると、書けない理由がなんとなく分かった。監禁理由が弱い。というかわけわからん。なに「地下は安全」って。もうちょいしっくりくる理由ができたら書ける気がするけど、思いつかない。もう書けないかも。ここに書いたしもういっか。

。。。。゛(ノ‥)ノ




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