Going Under | ナノ
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

【×2021 White―Day】

 サイレント・ローズの真夜中Ver.

 海の手を引いて。有無を言わさず高級ホテルのバスルームの中へ連行された。彼の眼差しの前では逃れる術はない。
 いつも裸に剥いて楽しむ男が今回は下着は敢えて脱がせないままの状態で、浴室の淵へ彼女を座らせると、リヴァイも服を着たままの状態でバスルームの床にしゃがみ込むと、浴室の淵へ腰かけた海へそのまま距離を詰めた。
 一体リヴァイは何をするつもりなのか。お互い(自分は下着姿だが)服も脱がずに。
 戸惑いの中に、それでも彼の与えられる快楽をいつも享受している海の耳へそっと口づけ、そのままつううっと彼女の白い肌をなぞるのは彼の唇から伸びた舌で。
 そのまま耳殻を舐めあげ、わざと卑猥な行為を連想させるような水音を立てて激しく口づけてきたのだ。

「ん、んぅ……あっ、だめっ、そこはっ……」

 くちゅ、くちゅ、と聞こえる粘着質な音にさえ興奮して身悶えてしまいそうになる。
 まだ耳を舐められただけだと言うのに、リヴァイの武骨な手から零れるように持ち上げられた海の両胸の頂は既に硬く尖っていた。

「駄目、か、耳舐められただけで感じやがって……そういえばこうしてお前に触るのもバレンタインデーの時に風呂でシて以来か」
「あっ、言わないでっ……!!」

 しかし、リヴァイの言葉は海をとことん辱めるように追い詰めていく。ちゅう、ちゅうっと音を立てて彼女の甘い静止の言葉も何もかもが簡単にあしらわれ、武骨な手が繊細なレースに包まれた下着越しの海の両胸をそっと包み込んだ。

「触るぞ……」
「は……あ、んっ、っ……」

 一応、自分に触っていいかどうかの確認はするらしい。一カ月ぶりの行為の中、彼からの問いかけに無言でうなずいた海へ、リヴァイはわざと舌を出しながら、両胸を寄せるとその中央に寄せられた柔らかな谷間へと口づけ、下着越しに既に硬くなった先端へ ちゅうっと吸い付いたのだった。

「もう硬くなってやがるな」
「あっ、ううっっ……い、わないで」
「言わねぇと、お前は分からねぇだろうが……」

 ふぅ、と不意に耳に息を吹きかけられ、快楽が尾てい骨を伝いお互いの情欲に火が灯されて行く。
 ちゅ、ちゅ、と。リヴァイにより背中や肩にキスを幾度も落とされ、内心ときめきが抑えきれずに居る海の声がどんどん甘さを帯びていく。時折歯を立てながらも強く吸いついてはやわやわと彼女の胸の感触を確かめるようにリヴァイは楽しんでいた。
 服を着てるよりも脱がせた時だけに分かる彼女のその胸の感触、自分だけが知っていればいいのだと噛み締めるように。

「あン……っうん、……っ」

 新しく新調した下着によってより一層彼女のしなやかなボディラインが際立ち、その中央で寄せられて掴みやすい彼女の胸に吸い付き、既に勃っている乳首を下着越しにもどかしく舌で転がされて。
 さらに指で乳輪の形を確かめるようにカリカリと指先で弾いてやると、海はまた甘く腰を揺らし、求めるようにもっと、と、足を自分より目線が下の屈んだ状態のリヴァイの逞しい肩を通り抜けて身体に絡めてくる。
 まだ彼に直接触られていないのに、そのもどかしさに震えながら海をせめぎ止めるものが何もなくなり、内腿をすり合わせた時にくちゅりと確かに彼女の足の間から蜜が溢れるように下着を濡らし、クロッチ部分は既に染みが出来ている事も目の前のこの男には全てお見通しだろう。

「暑いな、」

 そう告げるなり、リヴァイは身に纏っていたシャツを脱ぎ捨てインナーも脱ぎ捨てると、逞しく鍛え上げられた細身だが筋肉で浮かび上がった上半身が露わになった。
 そのまま履いていたスラックスも脱ぎ捨て、ボクサーパンツ越しの彼の中心で猛る熱は既に臨戦態勢で。
思わず海は恥ずかしいと俯きながらその姿に見とれていた。

「オイ、何、見てんだよ、」
「っ……」

 自分の膣口へと近づく。身につけていた下着を剥ぎ取られ、残されたのはTバックでほとんど覆う面積の少ない彼女の履いている下着だけ。

「あっ……何を……!?」

 あろうことか、リヴァイは海の秘部へ顔を寄せてきた。至近距離まで近づく彼の端麗な顔がこれから何をしようとしているのか、それに気付き、慌てて海が「それだけは……だめ!」とリヴァイの小さな頭を押し返そうとしたのだが、もう遅い。
 彼のザリザリした刈り上げの部分がくすぐったい。リヴァイの逞しい腕が彼女の膝を抱え、そのままその足の間に割り込んできたのだ。

「んっ、ひぁあッッッ! んんっ〜〜!!!!」

 リヴァイがそっと下肢の間に口づけた瞬間、ズラしたクロッチ部分から見えた赤く色づいた部分から愛液がまた新たに溢れた気がした。
 じゅち、じゅち、と。既に彼とふれあい胸だけの愛撫でトロトロと溢れていた愛液を勢いよく啜るように口を開けてベロン、と舌を出せば海は真っ赤な顔で身悶え、リヴァイの舌を膣口で締め付けながら、彼を幾度も受け入れた海の身体は素直に彼を受け入れていた。

「あっ、あっ、ん、はあぁぁあんッ、あああ〜〜〜〜〜!! それ、だめっ、ああっ、また、すぐダメになっちゃ、っ、あっ、んんむ、ッ、あ、ンンっ!!!」
「ン……舐めても舐めても、本当に、キリがねぇんだがな……」

 とめどなく溢れる愛液を次から次へと舐めとっているはずなのに、その刺激にますます溢れてくる愛液。
 気持ちがいい、と。彼から与えられる快楽に前後不覚になった海の太ももがリヴァイの頭を挟み、自ら下着をズラしてくぱぁ……といやらしい音が聞こえそうな音で指でナカを広げたのだ。

「あっ、りばい、もっと、して、下さい……」
「は……そうかよ」

 強請るように、自ら淫らに腰を振りながらリヴァイの口に膣口を擦り付けてきた海の脚を抱え込んで舌を更に差し込み、ぢゅるぢゅると腟内を激しく掻き回すと、浴室には彼の舌から発せられた愛液を舐める粘着質な音が響き渡った。
 濡れて既にてらてら光る赤く熟れた果実のような秘部へと尖らせた舌がそのままちゅぷんっとナカに挿入され、海の身体は彼からこれまで幾度も受けてきた快楽を感じてびくびく震えた。

「んっ……っひ、は、んっ、あっ、り、ばいっ、あっ、だめえ……ッ! あ、っ、ん。それっ、いやっ」
「ン……うるせぇな、アンアン浴室に響いてるじゃねぇか」
「ひうっ……あっ、なめ、るのっ、だめっ……です、ん、ァ〜〜〜っ、」

 既に皮を剥かれて、むき出しに勃起している入り口の上の堅く勃起した粒にも吐息を吹きかけられて。
 見せつけるようにちゅっ、と舐め上げると、海は瞳を閉じて彼の口淫にぴくっぴくと感じて無意識に誘う様に腰を揺らしてさらに、愛液をドッ、と溢れさせて感じ入っているようだった。

「良さそうだな……」
「あ、ぅ……っ、んっ」

 リヴァイに不意を突かれて、突然太腿の内側の柔らかい肉の部分に噛みつかれるように吸い付かれると、その部分に淡い華が咲いた。

「やめる訳ねぇだろ。これからじゃねぇか、なぁ、海よ」
「ああっ、い、ああっ、リヴァ、イ、んああぁ〜〜〜!!!」
「おら、逃げんじゃねぇ、腰も浮かすなよ」

 そんなに大きくない彼の口がすぼめるように一気に啜り愛液を掻き出されて海はいやいやとっ首を振り身悶えていた。
 彼の舌がそのまま花芯を往復されながら舌は尖らせて膣口往復させる。
 ビグ!ビクッ!と甘く身動ぎ連続して絶頂する海に、リヴァイは容赦なく快感を与え続け、海の思考は今にもショートしそうな程真っ白に焼き切れそうだ。

「あ、んっ、ん〜〜〜〜ッッッ!! あ、は、ひッッッんぅ〜〜ッッッ!!!」

 まだ彼の熱を受け入れていないのに。湯気の漂うガラス張りの高級ホテルの浴室で、行き過ぎた快楽にがくがく震えながら思わず海が両手で口を塞ぐと、リヴァイは声が聞こえなかったのが不満だったのか、不満げにこちらを見上げると下から伸びた彼の手が海の両手を口元から無理矢理引き剥がし、壁に押し付けた。

「オイ、声聞かせろ、我慢してんじゃねぇ。つまんねぇだろうが」
「ひっ、んああっ……いや、っ、恥ずかしい、ッ、アアッ……!! も、だめぇっ、おかしく、なっちゃうっあああん!!!」

 そのまま彼の上に乗せられて曇りひとつない鏡に驚いた真っ赤な顔の自分。
 そしてその後ろではリヴァイが、加虐的な笑みを浮かべたまま背面座位の状態で海はリヴァイにそのまま後ろから既に腹につくまで反り返った熱をズブブブブンッ……と重い衝撃となり一気に貫かれてしまったのだった。

「んぁああああ〜!! んッッッ、ひっ、あっ、んああっ、あああ〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
「は、っ、狭ぇ、な……っ、ン、」

 しっかりとリヴァイの猛る熱が奥深くまで突き刺さっている。
 逃がさないと言わんばかりに彼女の括れたウエストに手を回して、もう片方の手で皮から露出した突起をクリクリクリ……と擦られれば恐ろしい程の快感が海の身体を巡ってビクビクビクッ!!!びくっ!!!と大袈裟なほどに身体を大きく揺らし、リヴァイの屹立を締め付けて、海は愛部で既にトロトロにとけた思考の中突然の快楽に背後から貫かれて直ぐに達してしまった。

「はぁっ、見ろ……っ、見えるか、俺たちの、繋がってるところがよく見える……」
「いやあっ、やめてえっ、見ないでっ、あっ、んんっ、」
「見ないで……とお前は言うが、目は、しっかり、鏡で追ってんじゃねぇか……」

 しかし、それだけに飽き足らず、腰をぐりぐりと動かして奥の一番弱いところを責め立ててくる。

「ひぅうううっ、あっ、うううんっ!!!」
「嘘つきは嫌いだな……」
「ああっ! んあああっ! ごめんなさ、っ、ああっ、」

 自重で彼の剛直がグリグリと子宮口を刺激し、海は声なき声で快楽にはくはくと口を開き暑さで思考がトロトロに蕩けてしまいそうだ。
 軽々と海の膝裏を抱えたリヴァイのたくましい腕が背後で海の強い締めつけに離したくないと愛しげに彼を柔らかな膣口で締めると、苦しげなうめき声と荒っぽい吐息が耳をくすぐった。
 掠れた彼の声が自分の耳元で囁くだけで海の中は疼いて彼を締め付けると、その締めつけにリヴァイは興奮して息を乱しますますその律動を激しいものにした。

「っ……締めんじゃねぇ、よっ、……はぁ……っ!動くぞ、海……」
「んあっ、はっ、ああ〜〜!!!」

 互いの肌と肌を打つけあう音が響き渡る。ばぢゅんっ、ぱちゅんっ、と互いの肌と肌のぶつかる音が響き、強すぎる真下からの挿入に気持ちいいのが得体の知れない感覚が怖くて。
 背中を反らして腰を浮かせて逃げそうになるのをリヴァイに押さえつけられ、ごりっ!!と奥まで彼の雄芯が子宮口をこじ開ける勢いで入ってきた。
 浴室には二人の甘い声と肌と肌のぶつかる音、そして水音が絶えず響き渡った。

「ひぁあっ! んああっ、また、い、く、っ、あっ! いあああっ!!!」

 こりゅこりゅと海が一番感じるポルチオを更に亀頭でグリグリと刺激すれば、海の身体に異変が現れた。

「あっ! んあっ、ひあっ、ああっ、」

 それを知ってか知らずか、リヴァイもラストスパートに向けてわざと強めに海のナカに、自身を震わせて突き立てたのだ。

「いやあああっ! アアッ! ンッ、アアアッ!!! それ、もっダメえっ、おかしくなっちゃうのっ! あっ、んっ、ダメっ、リヴァイ、あっ、ああっ」
「海、っ、はっ、いいぞ、どうせもう限界きてんだろ、さっさとイけ、トんじまえよっ、なぁっ!」

――ぐっちゅうううう!!
「ひぅッ!! あっ! りば、ッ、あっ、りばい、っ!! ああ……ン゙〜〜〜ッッ」
「は、ッ、俺も……っ、イきそうだっ、ッ! このまま、いいよな、っ、お前の、ナカに、出すからな……っ」
「あっ、んあっ、はうううんっ! 出してえっ、リヴァイの、あっ、お返しっ、欲しい、っ、んっ、あっ、あああっ〜!!!」
「言われなくても、モノよりコッチが欲しいって、顔に出てんだよ……」

 低くかすれた彼の甘い声に囁かれて。海は自ら気持ちいい部分に彼の亀頭を擦り付けながらビクビクビクッ!!!と激しく腰を揺らして達した。
 ぎゅうううっと胎内を締め付けられたリヴァイも耐えきれずに海のナカで射精すると、真っ白な彼の子種が余すことなく海の中をドプドプと注いで埋めつくしたのだった。
 最後まで子宮口を攻め立て、空いた手で秘豆を根元からグリグリ押しつぶされると、海は行き過ぎた刺激に腰から下を震わせ、ピュッピュツと、精液ではない愛液ともまた違うサラサラした無色の液体を撒き散らして浴室を汚した。

「……っ、は、お前、っ、吹いたのか。まぁ、良かったな風呂場で、……」
「あ……ん……っ、」

 がくがくと震えながら。くたりと倒れ込む海のナカからズルンと欲を吐き出した自身を引き抜くと、海の下肢の間から収まりきれなかった彼の吐き出した欲がトロトロと溢れ出した。
 リヴァイに鏡越しに見せつけられるように抱えられた足がまだガクガクと震えが止まらず、脳裏が焼ききれたように思考がちかちかする中で。
 互いの愛液と混ざり合い濡れそぼっている膣口に亀頭を再び擦り付けると、鏡越しに彼の熱が自分をまた受け入れてくれと言わんばかりに吸い付いてまだ欲しいとねだってきたのだ。

「オイ、まだ、へばんなよ……言っただろ、ホワイトデーは楽しみに、してろ――と、」

 その瞬間、間を置かず。なんの焦らしもせずにリヴァイは再び回復した自身でドチュン!!と海の中へ最奥まで再び差し込んだのだ

「んああああ〜!!」

 息付く間もなく、腰を上げて、鏡に映る真っ赤な顔で熱に浮かされた海にお互いの結合部が見えるように腰を振りたくった。
 ぬちゅぬちゅと、互いの分泌液を混ぜ合わせるように抽挿を繰り返すと海の下肢の間から愛液がびしゃびしゃと飛び散って互いの肌を濡らし、リヴァイは無理やり海の履いていたTバックを引き裂く勢いで剥ぎ取り、丸出しにするとそのまま海を座っていた、浴槽の縁から抱き抱えて立ち上がるとそのまま鏡に海を押し付けたのだ。

「お前……っ、こうして俺と繋がっているところを見るの……ッ、好きだったな……っ、」
「んあああっ〜!! っ〜〜」

 根元まで入れたままリヴァイは海を抱えあげ、下から何度も何度もずちゅずちゅと突き上げてきた。

「ま、待って!! ひ、んああ〜っ!!」

 鏡に繋がってる所を見せつけられる。海の無駄な毛のない赤い粘膜の部分をリヴァイの赤黒い竿が我が物顔でずぶずぶと出たり入ったり繰り返して愛液を掻き出している。
 海も恥ずかしいと言いながらも内心興奮が止まらずに目線はずっと鏡越しに彼を見つめ、挙句自分から腰を動かし自ら抱えられた足を限界まで開く。

「ひっ、あっ、っんっ、」
「は、お前……こんなに…イヤらしい女だったとはな、……鏡に全部映ってやがる……」

 ぱちゅ、ぱちゅ、と律動を再開し、子宮口をさっきから一際強く突き上げられ、同時に陰核を潰されれば仰け反りながら海が甘く達した。
 もう力が入らない下半身、さすがに彼も疲れたのか逞しい腕が抱えていた足を下ろされる。
 無理やり鏡の前に立たされ、鏡に頬を押し付けながら後ろからリヴァイが、まるで本能をむき出しにした獣のように激しく腰を振り付け、臀部に彼の袋が当たりパン、パン、パン、と激しく肌と肌のぶつかる音が響く。

「あっ! あっ! んっ! はっ、」

 繊細なフリルに包まれた両胸を引っ張り出すように下着のカップからこぼれた胸を掴んで乱暴に揺さぶっているのに、雪国育ちの真っ白な海の肌にリヴァイの赤い手形が着くほど乱暴に突かれて海は何度も何度も上り詰めてしまった。
 乱暴な腰つきで、抵抗すれば手も後ろに取られ、子宮の入口付近までみっちり入っている彼の熱に全ての思考を持っていかれそうだ。
 ごちゅん、ごちゅん、と海の最奥を刺激して、排卵日間近の開きかかった子宮口へと遠慮なしにリヴァイはがんがんと突っ込む。
 避妊具の無い生の温度、リヴァイもその締め付けが気持ちいいのか、ガツガツと腰を振る速度を上げる。

「海っ、海……っ、」
「あっ、んあっ、はっ、む、んっ……」

 縋るように振り返り潤んだ目がリヴァイを見つめる。リヴァイも、その目を見つめて改めてお互いがお互いにとって欠かせない存在だと噛み締め、どちらかともなく唇を合わせると、律動により上手く舌が絡まず、歯と歯が時折ぶつかるのも構わずにお互いの唾液を交換するように激しく求めあった。

 だんだんと深くなる熱いキスに、浴室は熱気に包まれ二人は春前なのに汗だくで。
 激しく舌同士を絡め合わせ、酸欠になる前にまるで酸素を送り込むように。口を開ければ互いの顎を伝う唾液。
 お互いがキスに夢中になっていると、突然動かされる腰、互いの下半身からは聞くに絶えない卑猥な音が響き渡っていた。

「ッん!!! ひあ、んあ〜〜っ!! あっ、りば、いっあっ、すきっ、あっ、んっ! 好き、っ、ああっ!」
「俺も……っ、好きだ、っ、海……っ、また、ナカに出すからな、っ、」
「ああっ! んあっ、また! あっ、ダメっ、赤ちゃん、出来ちゃうっ、」
「いいだろ、もう、……構わねぇ……ガキが、デキても俺がきっちり、責任取る……好きなだけ、孕めっ、おらっ、イけよっ!」
「んあああ〜!!! イッちゃ、うっ、のっ、ダメっ! ああっ! んあ〜〜!!!」
「は、駄目、じゃねぇ、これからだろうが……俺もイくからなっ……っ、んっ!!!は、っ、海……っ、海っ、」

 リヴァイがそう告げた瞬間、下肢の間をビュクビュク、ドプドプッ、と彼の白濁が海のナカにまた注がれるのだった。

「ひあぁっ……んあっ」

 海のナカはまるで生き物のように、まさに搾り取られる感覚にリヴァイは顔を歪めて海のナカへ余すことなく子種を注いだ。
 激務で溜まっていたのもあったが、海の痴態に煽られるままに勢いよく吐き出した。最後の一滴まで零さぬように、腟壁に塗り込むように中でそのまままゆるゆると動けば、はくはくと強い快楽に耐えるように、肩で荒く息を乱していた。

「ん、っあ、う……」

 ぬぽっ、と。濁音を立てながら引き抜き、亀頭と腟口を名残惜しむように、互いの混合液が伝い海の内ももを流れ、そして余韻を残すかのように離れていくのを海が締め付けて離さない。

「海……っ、」

 声にならない悲鳴を上げ、どぷどぷと注がれる新たな精液を腹の奥で感じた。
 役目を終えて萎えた自身がずるりと抜け、入り切らなかったリヴァイの吐き出した精液がバスルームの床に落ちた。

「むっ、んっ、ン〜〜ッ!!」
「ん……っ……海……っ」

 内腿にくっきりと、濃く付いた彼の吸い付いた部分が赤くなって、まるで華のように鮮やかに咲いている。
 その印を撫でながら、リヴァイは満足したように再び艶やかな唇へと吸い込まれるように互いに唇を重ね、今度はゆっくりと奥まで挿入する。
 普段の家とは違う空間でお互いに熱を高め、愛を囁き合いながら、見つめ合い、そしてまったりと繋がり合った。

「今度は、優しく抱いて……」
「あぁ、思いきり、優しく抱いてやる、過去のどんな男よりも、お前がたまらなくなるまで……」
「リヴァイ……もう、昔の人なんて、居ないよ、あなたしか感じられない……」
「当たり前だ、俺も、お前しか見えねぇよ……」

 今まで抱いてきたどの女よりも。海が好きで、そして心地よい快楽に包まれる。
 遠く離れた土地で巡り合えたこの都会の空の下、今度はベッドへ移動し、二人は夜景を見つめながら繋がり春の温かな空気に包まれるこの街を空が明らむまで見下ろしていた。
 もうすぐこの街に少し早い春の訪れがやってくる。厳しくも寂しい冬から、花咲く春の季節に。

Fin.
2021.03.15
【×2021 White―Day】

prev |next
[back to top]