Going Under | ナノ
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【×L.Birthday×Xmas×Diningroom】

思い人待つ光の海の先で
の真夜中Ver.

 日々の仕事に追われ、恋愛どころか女性関係ともすっかり無縁だった男に訪れた人生で何度目かの、そして二度とない2019年のクリスマス。そして、自分の誕生日。
 やはり師走時。仕事が終わらず、海との約束も結局守れず。彼女も口にはしないが文句のひとつでも言われても仕方がない、そう、思っていたのに。
 無防備にソファで眠る海は今までリヴァイの前で身につけたことのない赤と白のモチーフの、まさにこの日のための下着でもあるサンタ風のベビードールを身に纏い、清楚な姿とは違う派手な下着姿で自分の帰りを静かに待っていたと思うと、約束も守れず文句のひとつでも言いたいだろうに。
それなのに自分の身体を気遣ってくれる海の優しさにリヴァイは改めて海とこうして一緒に居られることに感謝するとともに、海が用意してくれた料理が並んだダイニングテーブルの椅子に腰かけた。
 この日のためにコソコソ準備してきたのだろう彼女のお手製の料理とあれば空腹の腹には余計に素晴らしいご馳走に見える。
 どんなフレンチ料理のシェフが作るより、美味しそう。だと。
 テーブルに並んだ美味しい料理、そして、
「あの、あんまり、見ないでください……っ」
 本日のディナーで一番のご馳走は間違いなく目の前で、シースルーのセクシーなサンタ風のベビードールを着けた海だろう。
 豊満ではないが細身の割に形のいい胸はランジェリー姿でも決して下品さを感じない。
 控えめで貞淑な海。行為に至るまでは理性をなかなか捨てられなくて。
 いつも恥ずかしがって明るい場所での行為を拒みダウンライトの薄らあかりの下でしか見せてくれない海の柔らかな肢体は、疲労困憊の身体には酷く官能的に映えた。
 美味しそうだ、テーブルの上に鎮座した既に生クリームの溶け始めたブッシュドノエルのように。
「あの……! ちょっとお待ちください。私服に着替えてきますので……」
「いい、」
「え?」
「今日は俺のためのサンタ、なんだろ? 着替えなくていい。もっとよく見せてみろ」
 帰ってこない彼に痺れを切らし、いざ着てはみたが、後から羞恥心が込み上げてくる。揃いの下着も透けたこの服と呼ぶにはあまりにも無防備なランジェリー。
カップ付きのブラキャミは普段以上に胸の谷間をくっきりと浮かび上がらせる。そして、胸元から下からはセパレートで丈が短く、生クリームみたいに真っ白なファーで縁取られている。
 料理を温めるべくキッチンに向かう後ろ姿きっと彼の目線からはちょうど自分の普段見せないシースルーの赤で縁取られた総レースのスケスケのショーツが臀部の割れ目もくっきりと見せてしまうだろう。
「よく見せろ……今日は俺が主役だろ。我が家のサンタはそれとも俺の願いを叶えてくれねぇのか?」
「そ、それは……」
 小さな頭に被せたテーブルに置いてあったサンタクロースの帽子を被せてやれば、世界に1人だけ、彼だけの海サンタ。
 愛しげに口付け、あろうことかリヴァイはそのまま、椅子に座った自分の足の間に海を座らせ、背後からそのまま導かれるままにキャミソール越しの柔らかな胸を堪能しようと、そのまま胸元から手を突っ込み、そのまま柔らかくすべすべの肌に直に触れてそのまま揉み上げたのだ。
「んひっ……! あっ、急に!! つ、冷たっ!?」
「あぁ、やわらけぇしあったけぇな」
「も、もうっ……!」
 外から帰ってきたばかりだから彼の身体が冷たいのは当たり前だ。まるで氷のように冷たくて。温かい室内でのんびりしていた海には心臓にダイレクトにその冷たさが伝わってくるようだった。
「リヴァイさん、ちょ、ちょっと……あの、お腹すいてるんですよね? 先にご飯食べましょう? ね?」
「あぁ……空いた」
「じゃ、じゃあ私、お料理温めてきますから……」
「……嫌だ」
「嫌って、ちょっと、あっ、……んっ!」
「お前もメシのうちの中のひとつだろ?腹減ってるんだ、待てねぇよ。早く食べさせろ」
「そ、っ、そんな、あっ……」
 コリコリと。堪能するようにスベスベとして柔らかな両胸をモミモミと揉みしだきながら。
「んっ、っ…ふっ……」
 海はこのままなし崩しに彼のペースで流されるもんかと歯を食いしばって唇から漏れる甘い声に耐えようとしたが、さんざん彼に抱かれて作りかえられた体は敏感に反応し、ココロとカラダは裏腹。我慢できず、堪らず甘い声を漏らしてしまう。
「声、いつまで我慢出来るんだろうな」
「んぁ……っ、」
 昨晩も散々彼に貫かれ。何度も抱かれた身体はとっくに彼の望むままに触れた部分から反応するように作り替えられていた。
 明らかに性的な意味合いの彼の触れ方にたちまち全身が反応して力が入らなくなる。
「お前の事だから……もう、こっちも濡らしてんじゃねぇのか」
「っ……ン、アっ、ん、違い、ますっ……」
「本当か?」
 するりと蛇のように這い回る手が太股に触れて。そのままベビードールの裾から履いているだけの蝶々結びで揺れる赤い総レースのショーツをなぞる手つきにもゾクゾクと震えてしまう。
「は、あ〜っ!! っん、」
 ツウ……と、クロッチ部分に触れて。そのまま上下にくちくちと音を立てて。
「嘘だな。漏らしたのか? もうこんなになってるぞ」
「っ……ちっ、違います……あっ、んっ」
 下はクロッチ越しに普段秘められた部分を擦り付ける。上はやわやわと脂肪の塊を揉みしだいてはその柔らかさの中で、敏感に主張している両方の胸の頂きをカリカリと指先で執拗に捏ねていて。
 尾骨から伝わる快楽にビクンビクンと跳ね上がる腰、言葉では否定しても身体は正直で否定できない。
 彼に抱かれるようになり、幾度も肌を重ね続け、彼から与えられる快楽を享受出来るまでになった柔らかくて若い肌をリヴァイは堪能した。
 見た目は細身だが、格闘家のように引き締まり重量のある肉体に押しつぶされるうちに自分の身体はどんどん彼しか感じられなくなり、足の間がもどかしそうに疼いて切なくなる。
「我慢するな……いつもみたいに声、出せよ、聞かせろ」
「くぅん……はぁっ……あ、あ……んっ……」
 急にキュッ、キュッ、と不規則に先端を摘まれ、ブラキャミのカップから零れ落ちるように胸を外気に晒されてしまう。プルンと揺れながら姿を見せた赤く染まる先端は本当にいちごのように見える。
「乳首がもう、勃起っちまってるな。あぁ……食ったら美味そうだな」
「あ、はっ……んっ、」
 試着だけしてみて、彼が帰ってくる前にとっとと着替えようと思っていたのに。こんな破廉恥な服装で。まるで本番OKのイメクラ嬢のような姿だと恥ずかしくなり、帰って来る前に脱げばよかったのについついそのままうたた寝をしてしまい、完全に脱ぐタイミングを逃した海。
 しかし、そんな海の姿に普段の彼なら無反応かもしれないが、今の彼は激務と残業で疲れている。疲れているからこそ、男の本能が遺伝子を残したがるように欲情する。
 構いやしない。ここでなら海も料理も美味しく食べられる。今の自分は疲れている。ものすごく。だからこそ、目の前のご馳走にありつかないと駄目になりそうだ。
 軽々と太い腕で海を抱き上げ。くるりと向かい合わせにすると自身の目の前には柔らかな海の真っ白の両胸と起立して淡く色づく先端が美味そうにしゃぶれと、誘う。
「ああ……、んっ、あ〜〜〜っ!!」
 向かいあわせの状態で上から下まで、この季節にこの日にふさわしい装いをした海の姿を堪能しようとしていた。
「海、よく見せろ……」
「あ、あの、あんまり、見ないで」
「いいから、隠すんじゃねぇよ。よく見せろ」
 いざ彼を前にすると、今更羞恥心が込み上げてきて海は勇気を振り絞って店員の思惑に半ば乗せられて買わされたこのランジェリーがあまりにも過激すぎだっただろうかと、恥ずかしそうに大きく開いた胸元を隠す。
 寒い夜に、ただこうして肌を重ね合わせてお互いの温もりをゆっくりと確かめ合う。それだけで満たされる思いがある。
「ひっ、あっ、うっ……!」
 海はぼんやりと浮かされた思考の中で考えていた。自分にはどうしても大人でいつも平静な彼の事が分からなかった。彼の逞しい腕に抱かれながら、どうしてこんな自分を「欲しい」と、望むのか。
 普段仕事上キッチリ髪もセットして働いている真面目な顔を脱ぎ捨て、それ以上に野性的で雄々しい、生々しい程に色香を纏った男の顔で求めてくれるのか。
「んっ、はっ、んん……」
 戸惑う言葉を漏らすその唇を塞ぐように。リヴァイの氷点下のように冷えた唇が重ねられ、海の理性もテーブルで暖房の熱により溶けていくブッシュドノエルのように、トロトロに変えられてゆく。
「あ……は、んっ、リヴァイ、さ」
「っ、海……そんなに物欲しそうな顔、すんじゃねぇよ……止められなくなる、だろうが」
「んっ、」
 普段の低音が掠れたような甘い声で自分を呼ぶ。それだけで、切なく下肢の間がキュンと疼くのだ。リヴァイはキスが上手い。形のいい彼の唇が重なり、触れるだけで脳の芯まで蕩けてしまうのだ。幸せな気持ちになるだけじゃない、隠していた情欲を引きずり出されるようなキスはまるで。
「あっ、もぅ、っ、さっきから、胸、ばっかり……!!」
「いいじゃねぇか、お前の胸、柔らかくて白くて……正月の餅みてぇに気持ちがいいんだ」
「なっ、」
 その例えは褒めているのか馬鹿にしているのか半ば分からないくらいだが、元々残念な言語力しか持ち合わせていない彼が言うなら、そうなのだろう。率直に彼は自分を褒めているのだ。そう思うと、愛しさと共に彼に揉みしだかれている両胸のさらに奥にある心臓がごとりと、揺れた気がした。
 自分は特別何も誇れるものは無い。一緒に働いたあの出向期間。仕事どころかお茶出しもいつも失敗ばかりで美味しくないとピシャリと跳ね返される始末。
 顔がすごく美人で胸が大きかったり、八頭身のスタイルでもない。背も小さい、子供顔だ、まして色気もない。
 もしかしたらリヴァイと並んで歩く自分は周囲から親子、もしや兄妹だと思われてるかもしれないと、たまに大人の彼との落差に落ち込むこともある。
 10人並みくらいの容姿とグラマーでもなんでもない、平均的な身体つきなのに。
 いつも、そんな自分をがむしゃらに求めてくる彼は自分の何が良くて、毎回失神する勢いで隅々まで味わうように貪り尽くすのだろう。と。自分を骨の髄まで愛してくれる本当の意味は彼しか知らない。
「あっ、はっ、んっ、リヴァイ、さ、あっ……」
 抱き合いながらあろうことかリヴァイは海が着ていたサンタクロースカラーのベビードールのフェイクファーのついたサテン地の裾をペロンとめくりあげ、露わになった真っ白な腹部から無駄な肉のないくびれたラインをそのまま指先だけでツツツとなぞり上げたのだ。
「今日も美味そうだな、」
 海のボディラインを眺めながら、リヴァイはテーブルの上のご馳走にも目を向ける。率直な彼の感想は変な意味で海もひっくるめて、そう言ったのだが、年齢よりも内面は未だ恋愛の何たるかをよく知らずに居る彼女は嬉しそうに瞳を輝かせながら並んだご馳走を一つ一つ説明する勢いで彼にべらべらと話し始めたのだ。
「本当ですか!? わぁ……とっても嬉しいですっ、今日はクリスマスだし、リヴァイの誕生日だし、色々考えて買い込んだらやたらと張り切りすぎて作りすぎてしまっていたので……あの、全部ちゃんと食べてもらえますか?」
「お前ってば本当に……そういう意味じゃねぇよ。まぁいい、分かった。望み通りお前も料理も全部食い尽くしてやるからな……」
 当たり前のようにすっかり慣れ親しんだ自分の胸の谷間に顔を埋め、舌を這わせていたリヴァイが胸に埋めていた顔を上げ、うっすらと微笑んだ気がした。
 普段、何が起きても表情の変化が乏しく、冷静と言えば聞こえがいいが、同郷のミカサの親族である彼も表情筋が死んでいるらしく、しかし、時折見せる彼の微笑みに秘められている感情ほど恐ろしいものは無いと後から気付かされても、海の両足の間は既に下着の上から擦られでも音が聞こえるくらいに愛液で溢れていて。それを見越してリヴァイは改めて上から下まで舐めるように海を見つめ返した。

 ▼

「んっ、あっ、リヴァ、イ、っ、んっ、私にも、食べさせて……くださっ」
 自分の料理を箸でつまんで。美味しそうに口へ持って行く。片っ端からひとつひとつ平らげながら、それでもリヴァイの空いている手は怪しく生き物のように這い回り、赤の総レースのクロッチ越しに海のさっきから胸の愛撫とこの状況で濡れたままの腟内をずっと擦り続けていた。
 テレビの音もない静かな部屋で、下肢の間からは確かに自分から発している愛液を布地にこすりつける音が聞こえる。
「あぁっ、は、そこ、食べちゃ、あ、やんっ、きもちよすぎちゃうの、あっ!」
 用意した新鮮なタコのカルパッチョは油で揚げたチキンやポテトの口直しにちょうどよく、さっぱりしたフレンチドレッシングの酸味がリヴァイの咥内をすっきりとさせた。
「上手いか……」
「は、……あっ、んっ、」
 控えめな声で頬を染めて仰け反りながら喘ぐ海の顎を掴んで自分の方向へ向かせると、リヴァイは器用に薄い唇で挟んだタコをそのまま海の咥内へと運ぶ。
「んっ、は……っ……あっ、」
「お前のナカみたいにうねってるな……」
 タコの吸盤と、ひんやりとした冷たい食感にますます海の下肢は切なく疼いてさっきからリヴァイの手で潤いを増す愛液がしとどに溢れて止まらない。
「あ、……あんっ、美味しい……っ、あっ、もっと、食べさせてっ」
 しかし、今更になって彼が帰ってくるまで何も口にしていない事に気付き、空腹が訴えるままにリヴァイへおかわりを求めるが、リヴァイはふるふると首を横に振ると、また普段滅多に笑わない男が愉快そうに、箸を手に。
「お前なら……ここにでけぇお豆さんがあるだろ」
「あ、ひぁ!?  ああっ〜〜〜!!  んんんんっ!」
 あろうことか、さっきまで料理に使用していたその箸で海の下肢の間にあるすっかり下着と愛液でこすりつけられ敏感に皮もめくれて勃起している突起をぎゅうううっと強く掴んで上へ向かって引っ張り上げてきたのだ。
「ひっ! あっ! ひゃぁああっ!」
「ヌルヌルして掴めねぇ……まだちゃんと触ってねぇのに濡らしすぎだ、」
 愛液でヌルヌルしている突起を擦りながら上から下まで摘み上げたりコリコリと擦りつけ、とっくに我慢の限界に来ていた海はその刺激で腰を跳ね上げ、ピュッ、ピュッと愛液を噴出しながら達してしまった。
「あ、はぁっ、んんっ、」
「は、もう噴いたな」
「っ、んは……っ、」
 口の中でタコの吸盤が張り付くように、自分の膣口はうねうねと蠢いてリヴァイを招く様にとろとろと愛液を溢れさせている。
 箸で摘みあげられるほど敏感に勃起したクリトリスを擦られて待ちきれなかったと淫らに彼の膝の上で愛液を噴いてしまい、彼のスラックスを汚してしまったのにリヴァイは嫌な顔一つしない。
「食事は……もういいか、」
「え、あの、あっ、」
「いい、気持ちよくて噴いちまったんだな」
「っ……ごめん、なさ、あっ、リヴァイの大事なスーツが……」
「汚したな、」
「っ、私ばっかり……気持ちよくて……ごめん、なさい」
「いい、お前に汚されるのは慣れてる」
 狭いダイニングテーブルの椅子の上で向かい合わせに抱き合いながらリヴァイは海のすべすべの臀部をショーツ越しになぞりながらサイドの蝶々結びの紐をほどくと、片方からはらりと落ち、クパクパと生き物のように蠢く花弁が震えながら愛液を垂らして自身の熱を求めていた。
 愛液を潤滑液にしながら海の下肢の間へそのまま中指と薬指をいきなり突っ込んだのだ。
「は……、っんあああああああ!! んうううううっ!!!」
 一本指から慣らしもせずに。膣全体がまるでタコのようにうねうねとうねりながら先ほどの余韻もあり愛液を纏いながらスムーズにリヴァイの二本の指を受け入れ、そして招いた。
 嫌らしい水音を響かせながら生々しく愛液を引っ張り出されるように激しく行き交う太い指の感覚にさえ敏感に反応してしまう。まるでよだれを垂らして下の口でも美味しいクリスマスディナーを待っていたかのように。
「ぁん……あぁっ、ひぁぁぁ〜〜〜〜っ!!!」
 膣内の上壁のザラザラした部分を擦られると、抑えきれない快楽に腰が浮き上がり、また達してしまいそうになる。
「んぁ〜〜っ、きもちいっ、あっ……あぁ、んっ」
 何度も何度も、粘着質な音を立てて執拗に貫かれ、触られ、泣きながら甘い声で震えて達する海。律動の度に揺れる胸にも忘れずに愛撫を忘れない。
 リヴァイは箸をテーブルに置くと。そのまま皿の上で溶けかけのブッシュドノエルのクリームを指ですくう。
 そして、そのまま下肢の間を何度も何度も指で突き上げながら真下からの突き上げで腰を跳ねさせ快楽を享受する海を横目に生クリームを口元まで持って行く。
「舐めろ、お前の父親の特性ケーキだろ。美味いぞ」
「はっ、んっ、ふっ、」
 小さな口を命一杯開いて、海は涙目になりすっかり蕩けた表情でリヴァイの指に付着したクリームを舐めとり、リヴァイの指をまるで、ご馳走のように味わっている。
 この指がもし、自分の既にスラックスを押し上げている熱なら……。しかし、リヴァイはあいにく海にそのようなことを強要するつもりはなかったし、彼女の前でそんな情けない姿など晒して溜まるかという年上の大人の男としてのプライドもある。
「あ、んっ、おいし……はっ、」
 きゅうきゅうと締め付けてくる海の胎内の指がまるでタコのように絡みついてきて離さない。下肢の間を行き交う度に溢れる愛液が粘度を増し、海の太腿を伝う程まで濡れている。ぶちゅぶちゅと濁音を交えながら、いつも受け入れている彼の形に馴染むまでそう時間もかからなかった。
 前戯もなしに、欲のままに思いきり向かい合って真下から突き上げてもいいが、快楽に蕩ける顔を見つめながらの行為にリヴァイも目の前のセクシーなサンタクロースランジェリー姿で胸を揺らして全部脱がせない半端な状態で快楽に溺れている。
 被っていたサンタの帽子もいつの間にか外れており、海の揺れる髪を見つめながら、二人は抱き合いながら生クリームをお互いの咥内の熱で溶かし合った。
「はっ、んっ、やっ、あっ、まっ、あっ、また……あぁ〜〜……っ」
「イキそうなのか? ああ、俺の顔を見ながらイケよ」
「んんっ、あっ、やっ、だめ、あっ、」
「いい、俺に見られながらイケ、」
 ラストスパートだと、リヴァイはグググッと力を込めてより海の胎内の奥へ指を埋め込んで来たのだ。
「ん、あぁーっ!!  イっ、ん〜〜〜〜っ!!  あ、あぁっ、リヴァイの指、あっ、気持ちいいっ……ひあぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ」
 もっと奥、あぁ、そこだけは。執拗に突かれたら連続で達してしまいそうになる。また噴いてしまう。思いきり真下から突き上げ、ゴリゴリと今一番彼女が感じる部分を的確に突き上げれば、二本の指では足りないとからいつの間にか追加された三本目の指が挿入されていた。
「はっ……やっ、だめっ、だめぇえっ、んぁっ、あああ……っ」
 目を見開き、髪を振り乱し、しかし快楽から逃れるようにテーブル側に仰け反る腰を力強いリヴァイの腕に押さえつけられてしまい海は身動きがとれないまま、リヴァイの鋭く光る双眼に射られながらいつも以上に淫らに達してしまった。
 イッた拍子にリヴァイの指を愛液が伝い肘まで垂れる。どうやらまた淫らに噴いたらしい。自分に寄りかかるふにゃふにゃの愛らしい顔はまるでゆでだこのように赤い。
「あっ、んっ、わ、たし……」
「善すぎて変になりそうだったか」
「リヴァイのせいです……っ、」
「そうだな、俺のせい、かもな……お前には、確かにいろんなこと、教えちまったからな。恥ずかしくてたまらないのに、身体は正直にな、本当に、お前は……」
「あっ、リヴァイ……!?」
 生クリームを手に取り、今度はあろうことかリヴァイは無言で海の柔らかな両胸にいきなりそれを塗りつけてきたのだ。
「やっ、あっ、冷たいっ、……」
「大丈夫だ、すぐに慣れる……」
 振動でプルンと揺れる両胸の頂に映える真っ白なクリームと海の柔らかな胸の先端のコントラストを眺めながら、リヴァイは躊躇いもなくその先端に下を伸ばしていた。
「んぁ、ぁっ、」
 レロレロと、舐めとり、時折歯を立てながらちゅうっととぷっくりと尖る先端を彼の舌が捏ねるように這いまわり、向かい合い抱き合う体位では舌を出し自分の胸を愛撫するリヴァイの欲を孕んでぎらついたオスの顔と目が合ってしまう。
 理性的な彼が本能で自分を貪る姿はたまらず腰を疼かせ、海は今すぐ羞恥で叫び出したくなる。
「やぁ、あっ、だめぇ…っん…っ! んんん…っ! ひっ…!!」
 彼のザリザリとした刈り上げ部分に手を伸ばして、黒い艶やかな襟足を掴みながら海は生クリームと胸の愛撫を堪能するリヴァイの招かれるままに再び達した。
「は、っ、んぅっ、あっ、」
 余韻で震える海の身体を抱いて、リヴァイはそのまま海の背後の料理が並んだテーブルの料理の皿を乱暴にガチャガチャと退かしてその中央に海を押し倒すと、どんな料理よりも一番の上等なご馳走を品定めしながら生クリームの付着した口唇を拭い、その唇で、
「なっ……あっ、やっ、待って、あっ、リヴァイ、あッ! あぁああぁんっ」
 すっかり濡れそぼって愛液でクパクパと蠢いている蜜壺へ舌を這わせて吸い付いたのだ。こんな明るい場所で。入浴は済ませたがそういう問題ではない。しかし、生クリームと一緒に繰り返し、彼の端麗な顔が自分の下肢の間に埋まっていると思うとそれだけで海の臀部まで愛液が溢れてしまう。
「は……あっ、んっ、」
 抵抗など彼の前ではすべてが無意味だ。生クリームを指先で救い上げ、そのまま再び海の内部を生クリームを纏ったリヴァイの指が何度も何度も往復し、その上の突起はリヴァイの唇で震えるようにゆすられ、海は腰を跳ね上げながら何度目かの絶頂を迎えてもリヴァイの重みのある身体がずっしり伸しかかって逃げることさえできない。ピンと伸びた脚が行き過ぎた快楽から逃れ宙を蹴り続けていたその拍子に近くのグラスを蹴り上げ、派手に大きな音を立てて割れてしまった。
 しかし、リヴァイはそんなもの後で片付ければいいと夢中で海の下肢を容赦なく攻めてくる。
「は、ん、ああぁ〜ッ!!! も、やっ、あっ、とまッでえぇ…ッ、んんんんっ!!! ひ、あッ、……あ゛ッ、んああ゛ぁ! また、きちゃうっ、…あああ〜〜っ!」
「は、お前のナカ、本当に締め付けて来てたまんねぇな。なぁ、ここをこうすると、こうなって、俺の指を締め付けて来るな」
「ひっ、あっ、見ないで、あっ、」
 自分に見せつけるように腰を浮かせ、自分の足の間をさっきから何度も何度も行き交う指を見せてくるリヴァイ。
 海の胎内はいつも狭く、締め付けが強く、海が断続的に絶頂している間はまるで、吸い上げるように自分自身を締め付け子種を欲しがるのだから。しかも本人はその自覚がない。彼女の腟内を避妊具なしで、ナマで貫いた自分だけしか知らない。
 普段は大人しい海が見せるあまりにも普段とのギャップが違う淫猥な姿は腰に本当にクるものがあるのだ。
「(お前は知らなくていい……。お前がどんな風に反応して、どんな風にセックスに溺れてるか……歴代の男の中で俺が歴代1位になりゃあ、俺だけがしってりゃあ、いいんだよ)」
「あぁんっ、んんっ!ああんっ!!」
「海、海……っ、」
 胸元が自分の唾液で光り、ところどころに生クリームの残りが付着し、お互いに着衣のままなのに、裸で抱き合うより酷く官能的に映える。
 フローリングの床に落下して割れたグラスを横目にリヴァイは何度も何度も下肢を指と唇で愛されて痙攣している海の膣口からまたごぷりと溢れた生クリーム交じりの愛液がトロトロと臀部まで伝い、テーブルを汚す前に。
 無言でスラックスのベルトを緩める。ボクサーパンツからすっかりこの空気と海の普段以上に乱れた姿に臨戦態勢の腹に届きそうな角度まで勃起した自身と下生えの部分をぬちゃぬちゃと海の愛液交じりの生クリームで濡らし、蝶結びのサイドのショーツを太ももまで中途半端にぐいっとずり下げ――……。
 そして、ダイニングテーブルを二人分の重みできしませながら一気に真上からどちゅりと叩きつけたのだ。
「あっ!? ぁ、っ、んっ〜〜〜〜ッ!!!! あ……っ、ひ、やあ、ぁああ、ぁう゛…ッ!!!」
 あおむけにひっくりかえったまま、両脚首を掴まれ、まるで雨上がりに地面にひっくり返って死んでいる故郷のカエルのような情けない恥ずかしい格好。
 真上からの叩きつける様なリヴァイの暴力的な突然の挿入にダイニングテーブルを激しく軋ませ、そのまま真ん中から壊れるのではないかと思うような勢いでリヴァイは真上からの叩きつける様な挿入でゴリゴリとポルチオに向かって自身の亀頭を海の蠢くナカにグリグリと擦り付けてきたのだ。
「あ……っ!!また、んっ、また、きちゃっ、それ、あっん、イっちゃいますぅ……っ」
 ゴンゴンゴン、と、テーブルの上で真上から激しく揺さぶられ、目の前に星が散るような錯覚を抱きながら海は髪を振り乱しながらリヴァイの首に腕を回してひっきりなしに喘いだ。
「っ、まだ腹空いてんのか、我が家のサンタは……っ、」
「っ、あっ、はっ、あン!! やっ、奥、気持ちいいっ、」
「あぁ、そうだ、ここのポルチオをゴリゴリしながらクリ弄られんのが好きなんだよな、」
「ん、あっ、ッ!! ひ、んっ、リヴァ、イッ、んぅ、ぁっ、ひ、ぃ、んあぁあァあッ!! あっ、やらっ、んぁあぁ」
 律動の合間にクリトリスをコリコリと擦られ、海は涙目で仰け反るとその律動に合わせてぶるんぶるんと揺れるベビードールからこぼれる柔らかな胸が触れろと訴える。
 それならば望むままに。鷲掴みにして先端へ吸い付きながらもう限界だと訴えるがリヴァイは止まらない。
「あぁんっ、だめぇっ、リヴァイ、っ、あっ、んっ、そこ突きながら、グリグリしないでえっ、アッ、ンッ」
 奥を突かれるたびに。最初は未開発の部分を突くだけでも痛くて仕方なかった行為も、今は快楽しか見いだせない。
 目玉が上を向くくらいの強い快楽に耐え兼ね縋り付く様に抱き合いながらリヴァイが夢中で海のあまい唇に食らいつく。
 舌を絡ませあいながら、下肢の間からは絶えず卑猥な音色を奏で、その間からはテーブルの上の皿たちが激しい律動に合わせてカチャカチャと耳障りな不協和音が響く。
「は、んっ、リヴァイっ、あっ、だめなの、っ、またイっちゃううっ〜!!」
 ズンっ、ズンッ、と、彼の細身に見えて筋肉質な腰に足を回す。背丈の割に65キロもある体重が一気にのしかかる。彼の胸板に潰れた胸、互いに生クリームまみれになりながら潔癖症はどこへやら。
 ズン、ズン、と、彼の一突き一突きが重くのしかかり、子宮を破って腹の奥まで、このまま貫かれてしまいそうだ。
「っ、海……っ、も、いい、そんなに、締め付けんじゃねぇよ…」
「んあ………………ッっ!! んああぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!! ひっ、あっ、んッ」
「もう待てねぇ………」
「ん、あっあっ! んあ〜〜っ、も、きもちいいのっ、らめ、だめえっ、そんな、おく、ゴリゴリ、しなっ、あっ、それ、すきぃっ、ん、あっあっ、も、いっちゃ、うぅっ、リヴァイさ、のおっきくて、かたいので、いくの、んあぁああっ……」
「っ、ァ……ッ、このまま中に出すぞ、は、っ、んっ、海っ、……ッ、ン……」
「ひ、ああああッ〜〜〜!!!」
 ドプリとリヴァイの熱が弾けるように海の胎内を余すことなく生クリームより濃くて、苦くて、そして粘度のある白濁がいっぱいに注がれていく。
「あ、っ、んっ、ナカ……リヴァイさんの、生クリーム……びゅーびゅーって、来てるよぉ、っ……」
 海は知ってしまった。ナカに出される心地よさ、重なる肌、彼の筋肉で引き締まった重さ、自分の上でビクビク、震えながら。きつく睫毛を伏せて達した彼の普段見せることの無いうっすら上気した頬、睫毛を震わせ、綺麗なイキ顔を焼きつけながら脱力した。
「ひぁ、ああっ!? いまいってるの、も、突くのやああっ!!」
「抜かずにこのままもう一度ヤろうな。付き合えよ、」
 達したばかりなのにすぐに復活する彼の熱量に奥を何度も何度も突かれ、ズクズクと熱くて、このまま生クリームみたいに溶けてしまいそうだ。もう何も考えられない、彼の事で頭がいっぱいで目の前で唇が触れ合う距離でこうして見つめ合えるこの瞬間が、今はただ永遠に続いてほしいと願った。
「海サンタよ……まだ、こんなもんで業務が終わると思ったら大間違いだからな……朝までたっぷり残業してもらおうか」
「あ、はい……っ、」
 ゆっくり、ゆっくり、律動を再開させながらリヴァイと海はダイニングテーブルの食事に囲まれながら再び抱き合うのだった。



 その晩、寝室からは海の、悲鳴のような甘い声と、そんな海を心ゆくまで堪能する男の呻き声が、絶えず。彼の誕生日である今宵の静かなる聖夜に響いていた。
 今年は例年より温暖で雪のないクリスマスの通りに暖房の効いた部屋は熱気と二人の甘い香りに包まれていた。
「んあああっ、はっ、あっ、も、ゆるしてぇ、っ、ああっ、あっ、気持ちいいっ、あっ、んっ、リヴァ、い、っ、気持ちいいっ、もっと、してっ、気持ちいいの好きなの、おかしくなっちゃうっ、やめないで、あっ、もっと、あっ、んあ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!! 」
「なぁ、お前が今晩のプレゼントなんだろ? もっと楽しませてくれよ、海。そうすりゃあ好きなだけお前の大好きな事もっとすげぇことしてやるからな」
「あっ……もっと、すごいの……っ、んっ、」
「は、オイオイオイ、てめぇ、今何妄想して締め付けてんだか。エッチなサンタだな。してぇのか?」
「……して、下さい、」
 結局、海が用意したサンタ風の可愛らしいベビードールは生クリームとどちらのものか分からない体液でまみれ、来年のクリスマスまでは持たないくらいに汚れてしまうのだった。
 派手なランジェリー姿の海もいいが、リヴァイとしては、そんなまどろっこしいことをするなら裸で待っていろと。
「そうか……じゃあ、俺にケツを向けてうつ伏せになれ。後ろから今度はシような」
女心をまるでわかっていない事を告げるのだった。しかし、そんな相変わらずな言語力でも、そんな彼が愛おしく、海はにっこりと微笑み、彼の望むままに四つん這いの体勢で己の身体を差し出すのだった。

 Fin.
2020.03.12執筆開始
2021.01.13更新掲載
【×L.Birthday×Xmas×Diningroom】

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