Going Under | ナノ
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【×Bath room】

「おかえりなさい。リヴァイ」
「ああ、」

 いつもの日常。仕事疲れから帰ってきたリヴァイは珍しく今日は先に風呂に入りたいとおかえりなさいのキスをせがむ可愛らしい奥さんでもある海に告げた。

「たまには一緒に風呂でも入るか?」
「う、うん……そうだね。たまにはリヴァイとお風呂、入ろうかなぁ……」
「……お前は……本当に素直な奴だな。こうしてお前が俺の家にいて、今は一緒に暮らしてて……それだけで毎晩つい、歯止めが利かなくなっちまう……」
「えっ!」

 恥ずかしそうに俯きながらも一緒に裸のお付き合いを提案され、羞恥心が勝るがここで遠慮なんてしたらリヴァイは強制はしないが仕事で疲れた身体も癒されないとぼやくだろう。
 女友達にはトキメキがなくなるから好きな人と風呂には一緒に入らない方がいいと言うが、旦那様と子を成す行為ではなくただ普通に肌と肌でコミュニケーションを取れる貴重な時間。
 いつもは別々の風呂もたまには一緒にお風呂くらい入ってあげて疲れを癒してあげたい。
 そう決め、海はリヴァイの後に続いて浴室に向かうのだった。
 お互い身体や髪を洗い終え、浴槽にたっぷり溜めた湯の中で裸のリヴァイに後ろから抱えられる形で風呂に浸かりながらもリヴァイの手は容易く掴めてしまう海の湯の中で柔らかくなった胸に伸びていた。
 当たり前のようにその感触さえ楽しむような手つき。どれだけ肌を重ねても、スレない海は真っ赤な顔で男のされるがままだ。

「リヴァイ! 私、あの、こういうこと、あんまり慣れてなくて……痛いだけだと、思ってたの。でも、リヴァイに触られると、あの、気持ちよくておかしくなりそうなの、リヴァイがその、触るから……」
「そうだろ。お前がそうなってくれりゃあいいと思って触ってんだ。毎晩ヤッてりゃ感度も、身体も変わる。お前が感じたことないような、本当の気持ちよさを、身を持って教えてやるよ」
「っ……」
「もうお前を二度と離すつもりはねぇからな」
「も、もう……私こそ、離れられないよ……っ、」

 精神的にも肉体的にも、お互いがお互いなしでは居られなくなってしまった。あの離れてた数ヶ月は本当にお互いにとって何よりも辛い日々として今も刻まれていて。
 夜な夜な眠る海を確認する程にまでリヴァイはこれは夢なのではないかと、海を抱いていないと、不安だった。
 それは海も同じで、リヴァイが求めれば素直に応じて身体を預けていた。生産性のないただ欲を満たすだけの行為なら幾度も重ねてきたリヴァイ。しかし、今は。

「俺もだ……年甲斐もなくアンアン泣きじゃくるお前が可愛くて仕方ねぇ……もっとお前が気持ち良さてぶっ飛んじまうように、やらしくなれるように色々教えてやるからな」
「……教えて……リヴァイ……っ、もっと、もっと……」
「もう、お前が欲しい、風呂の時も食事の時もお前を抱かねぇと、お前が離れていきそうな気がしちまって、だ。」

 ザブンと音を立ててリヴァイは海の片腕を掴むとそのまま浴室の鏡に海を押し付けた。湯船に浸かった肌はすっかり赤く火照って、濡れた髪をクリップで纏めあげた項が生々しくリヴァイの視界に映える。

「え、あの……?」
「同じことは二度言わねぇ」

 仕事で発した言葉を反芻しながらリヴァイは海に舌を絡めるような熱くて深い深いキスを送ると、そこからは思うがままに海の裸を堪能し、柔らかく吸い付くその感触に夢中になっていた。

「あっ、あっ、ああっ……」

 風呂場で熱い湯に打たれながらリヴァイは鏡に海を押しつけ、その背後からすっかりトロトロに蕩けた秘所を貫いていた。
 浴槽の縁に座らされて散々舌と口で愛撫され既にフラフラなのに。元々前付きの海だが身体は素直に求めに応じて背後から貫く長大な自身をスムーズに受け入れている。リヴァイを受け入れた海のそこは太くて硬い平均よりも大きな男根を挿入される事に馴染んできた愛液で泡立ち、太ももの間を淫らに伝う。

「もっと、お前のエロイ声を聞かせてくれよ……なぁ」
「アッ、ああっ、んんっ、」

 ぎゅうと貫かれる度ふるふる揺れる色白の両胸を持ち上げられ、そのまま突起をくりくりと楽しむような手つきに海は余計に膣口に力を込めてリヴァイ自身を締め付けてしまう。海の締めつけに顔をゆがめ、タン、タン、タンと尻たぶに当たる肌と肌の感触。
 リズミカルに海の胎内を余すことなく貫く自身はしっかり濡れて海の狭かった入口はギチギチに受け入れていたリヴァイ自身も今はスムーズに広がり、受け入れている。
 湯の中ですっかり逆上せるまで浸かり、湯気が立ちこめる熱くて遠のきそうな意識の中で海は目の前の曇った鏡にすがりつくしか無くて、背後からの交わりはまるで無理矢理犯されているみたいで、しかも相手は実るはずのなかった年上の人。経験も乏しい自分なんかとは対象的な大人の男の人。
 小柄だが、逞しい肉体と雄々しい顔つきは紛れもなく男のモノで。

「あっ、あっ、ああっ!」

 膝から今にも崩れ落ちそうな海を支える為に背後から両腕を掴まれ、膝から崩れ落ちそうな身体をグイッと無理やり持ち上げられ奥深く子宮口の辺りまでリヴァイ自身が痛いくらいに突き刺さる。

「ひ、あっ、ああっ!?」

 海は身震いをし、打ち付けられる度に肌と肌のぶつかり合う卑猥な音色にただ喘ぐしかなかった。正直まだ挿入までは慣れないのだが、彼自身が胎内を貫くその瞬間はやはり彼自身の大きさもあるのかどうしても痛む。
 しかし、1度彼を受け入れてしまえば膣口は筋肉でもある為、解されれば痛みよりも快楽が優りそしてその後はグズグズに濡れてしまう。元々濡れやすい体質なのかと問われればそうなのかは分からない、しかし、言えるのはこの人のテクニックはただ自分の感度を日に日に高めてゆくのだ。好きな人に触れられればこの身体は素直に濡れるだけだ。
 自分をいつも抱くこの人はこんなにもかっこよくてセックスも上手。太い指も筋肉質な体も、囁き時に比喩する低い声はまるで催淫剤みたいにいやらしくて・・・大人の男のセックスに海はもう夢中だ。この男の妖しい雰囲気に黙っていても女の方から声が掛かるのはわかる気がする。
 きっとリヴァイは自分よりもセクシーで色っぽい女の人達と沢山のこういう交わりをしてきたのだと思うとどうしてもそれを書き換えて自分だけを見て欲しいと、過去の女の亡霊にまで嫉妬してしまう。
 海は真っ赤な顔でリヴァイにも気持ちよくなって欲しいとお尻に力を込めてリヴァイ自身を強く締め付けた。

「くうっ……お前、どこでそんなことを……」
「んあっ、ああっ、」
「あぁ、本当に……お前ってやつは……」

 気持ちよさと嫉妬心に支配されそうになりながらも海はリヴァイを気持ちよくさせようと締め付け、そのままリヴァイは海の尻を鷲掴みにすると、そのまま海を余計に前のめりに身体を鏡に押し付け、その律動をより1層深く激しいものに、一気に高みへと海と共に向かう。

「ああ! やぁっ、ああっ! ああっ!」
「っ……仕返しだ……おら、いけよ、海っ、いっちまえ、」
「ああっ、んああっ、だめぇっ、深い、あぁんっ……! やぁっ、ああっ、んああ――っ!」
「海……っ、は、海……」
「はっ、んあっ、……も、ダメ、リヴァイ……んあっ、……私だけ、見て……ほかの女の人としたことなんて、みんな忘れて……私だけ、思い出してぇっ、」
「海……」
「やあああっ! ああ〜……っ!」

 切なくなるような海の願いに男はもう二度とこの寂しがり屋の女を悲しませたくはないと切に願い、海が達した締め付けと収縮の勢いでズルンと抜けた自身を海の真白な背中から尻に向けて自身を扱きながら欲を散らし果てるのだった。リヴァイの白濁したそれを受け止め海は震えながら達した余韻でしばらく互いに動けぬまま抱き合った。

「俺も……駄目だ。お前の事、滅茶苦茶にしたくなる……。お前以外の女に、こんな風に思った事なんてねぇよ」
「ほんと……?」
「嘘なんかつくかよ。お前だけだ。こんな風にキスするのも、お前のマ〇コ舐めてぇなんてお前以外の女で今まで思ったことねぇよ」
「ほんと?」

 濡れた髪を撫で、浴槽に浸かりながら向かい合って見つめ合うと、無表情の顔からは今の感情が読み取れない。しかし、急にたっぷり溜めた湯船をジャブジャブ派手に揺らしながらリヴァイは海に接近すると思わず両手でそれをガードした海を、軽々抱き抱え、前戯もなく真下から貫いた。

「教えて……もっと……あっ、ああっ!」
「っ、さっきまでぶち込んでたのに相変わらずせめぇな。お前のナカは……」
「んっ、やぁっ、ああっ!」
「静かにしろ。隣に聞こえちまうだろうが」
「やああっ! それだめぇ! ああっ! 深い……からっ! ああっ、も、もう、許してぇ……!」
「……ああ、っ、すげぇな……前付きなら一番奥まで届くんじゃねぇか?」

 抱き合い真下からの挿入はダイレクトにまだ片手しか数える程の経験しかない性行為に不慣れな海の快楽に恐怖さえ与える。このままだと壊れてしまう。それが怖い、しかし、リヴァイはそんな海の理性が壊れてアヘ顔で善がる瞬間を見たいと興奮さえ覚えていた。ましてこの子にはもっともっと理性を捨てて自分を求めて欲しい。自分じゃなければ満足しない身体にもっともっとこれから開発してやろうと、容赦なく海を快楽の海に突き落とすつもりだ。

「んっ、んんっ、」
「ああ……すげぇ濡れてる……せっかく風呂綺麗にしたのに……」
「あっ、それは……お湯じゃ……」
「湯がこんなにドロドロになるかよ。今度はナカにブッかけてやるからな」

 つながり合いながら顎を掴まれ、息する余裕すら奪うような男からの激しいキス。こんな風に激しく舌を絡ませるキスなんて、お互いの唾液を行き交わせ、浴室の明るいライトの下、リヴァイの眼前でふるふる揺れる色白の胸を厚い胸板が押し潰し、そのまま尻から持ち上げられ、海は浴槽から落ちないようリヴァイに縋り付くしかなかった。しかし、これでは益々その挿入は深いものとなってしまう。

「ンンっ! あっ、あっ、ああっ、」
「っ……く、海、ん、っ、」
「あんっ! ああっ! ひぁっ、ああっ!」

 しかし、もう止められない、まるでリヴァイがさっき吐き出した欲望も海のとめどなく流れる愛液も掻き出すような律動に海の足の間から流れたそれは湯船の中に溶けることなく流れ込んでゆく。

「まだだ……こんなもんじゃねぇぞ……」
「えっ、うそっ……! あ、ああっ! ああっ! だめぇ! おかしくなっちゃう……っ!」
「なれよ、もっと……おらっ、」

 海の甘い嬌声がリヴァイの鍛え抜かれた腰が力強く鋭い律動で突く。ドロドロに理性を溶かされ、海の控えめだった声は次第に本気の悲鳴のような声に変わる。お湯を派手に揺らし、その跳ねる音をBGMに、新婚2人の熱い夜は静かに更けてゆくのだった。

Fin.
2019.01.14
2021.04.11加筆修正
【×Bath room】

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