Going Under | ナノ
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

【Behind the scenes33 side LION】

シャワーを浴びに浴室に向かった海を追いかけ着いていく。昨夜の自分は気でも狂ったのかと思うほど、彼女に溺れてしまった。無理もない。ずっと触れたかった海に触れて、そしてようやく他人と向き合うことを拒んで恐れてきたことを克服し海への思いを打ち明け海も受け入れてくれたのだから。
今まで暗闇の中で抱く海を見ないようにしていた、しかし、もう目をそらさなくていい、隠す必要は無い。明るい光の中で海を抱いたのはこれが初めてだった。ありのままの姿を晒した海は何よりも美しく、白いきめ細やかな肌の感触が忘れられなくて。

あんなに抱いて、いくら避妊をしても、それでも絶対に妊娠しないなんて断言できないはずだが・・・それでも小さな身体で全身全霊で受け止めてくれた愛しくて小さな存在を手放したくなくて。彼女が気を失っても構わず、抱き尽くしてしまった。

前付き合っていた恋人とは風呂に入るのに僕は駄目だと真っ赤な顔で、狼狽える海が純粋に愛しいと思う僕はとっくに彼女に惹かれていたのだと、嫌でも自覚させられる。
どんな反応をするかなんて、分かっていて恥ずかしがる海を宥めて昨日の行為がまだ残る海の肌に思わず触れていた。昨夜もさんざん抱いたのに、どうしてまだ物足りなさを覚えるのか。いけないとわかっている。それなのに止められない。

「やっ・・・エミリオ・・・、」
「ちゃんと洗わないとな、」
「つ、自分で洗えるから・・・」

流石に2人でシャワーを浴びるのは狭い。コックを捻れば熱い湯が一気に降り注ぎ頭から爪先まで濡らして海の長い髪が白い肌に絡みついて昨夜の彼女の卑猥な姿をまた思い出させる。向かい合って下から何度も突き上げシーツが濡れるほど足の間から絶え間なく愛液を垂らし胸を揺らして、痛がっていたのに。今はもう過去の破瓜の痛みの片鱗もないほどに甘い声で啼いていた海をもっと泣かせて溺れさせて、そして自分だけしか感じられなくなればいい。海をこんなにもめちゃくちゃにして溺れさせられるのは自分だけなのだという真っ黒い優越感がふつふつと湧き上がる。

「やっ、エミリオ・・・」
「洗っているだけだぞ、」

一旦シャワーを止め、シャンプーよりも真っ先に手に取ったのはボディソープで、手のひらで泡立てるとそのまま海の濡れた素肌を滑るように辿り、後ろから両胸を揉み上げ頂きに触れた。

「ん、んんっ、」

決して昨夜の続きを促しているわけじゃない、しかし、無意識に滑るような手つきに海は身悶え始めている。

「海・・・、」
「やっ、エミリオ・・・」

両脇を辿り、無駄な肉のないくびれた腰からそうして柔らかな臀部へ辿り、両足の間に手を伸ばした。そこは昨夜の余韻を残し自身の出した白濁液と海の愛液がねっとりまとわりつき、簡単に中指が埋まり自身が出したそれを掻き出すようにそのまま人差し指と薬指も咥える胎内に海は苦しげに愛らしい顔を歪めた。

「ううっ、あっ・・・痛・・・い・・・っ、」
「!、すまない、」

昨夜さんざん自身を受け入れ小さな身体に見合う小さな入口を無理矢理広げ何度も挿入したその名残で痛むのかと、中指を引き抜き倒れ込んできた背中を受け止める。

「すまなかった。」
「違うの・・・指は・・・その、あんまり・・・」
「ん?」

そうして、くるりと振り向いて、裸の海が振り向き僕と向かい合うとそのまま柔らかな膨らみを堅い胸板に押し付けてきて、いきなりの大胆な行動に出てきた海に思わず生唾を呑んだ。

「もぅ、・・・エミリオのせいだよ・・・あんなに痛くて仕方なかったのに、」

痛がる彼女の純潔を無理矢理奪ったのは自分だ。そして、間隔を置く間もなく近い期間で何度も何度も海を抱いて、狭い膣癖に自身を無理やりねじ込み何度も何度も快楽と自身の感覚を覚えさせた。しかし、それだけではない程に海は自分の快楽を享受して昨夜、結ばれた時彼女は覚醒した。

「指だとあんまり気持ちよくなくて、もともと好きじゃないの・・・」
「そうなのか、それは知らなかった。」

恥ずかしがる彼女をもっと卑猥な姿で攻めて、泣かせて、恥ずかしがらせたい。膨れ上がる加虐的な自分の思考、自分にこんな一面があるなんて思いもしなかった。彼女がどうしたら1番に感じて理性を捨て淫らに乱れるか。理性を失えば海はもう自分のモノになる。

「じゃあ、指ではなく、他の手段の方がいいと言うことだな?」
「えっ?あ、ち、違うの・・・!指が痛いだけでっ、別に他の方法って・・・ああっ!」

泡まみれの手で両胸の頂きを転がしながら中央に谷間を寄せ、既に猛る自身を彼女の臀部の割れ目に押し付けそのまま擦り付けると海は恥ずかしそうにこちらを振り返る。淫猥な音とその焦げ茶の瞳の端は微かに潤んで赤く染まり、その姿に一気に持っていかれる。

「お前は・・・本当に無意識に何処までも煽るな、」
「えっ、ああん、っ・・・!」

中途半端な愛撫なら要らない、という事だろう?問答無用で背後から昨夜の余韻の残る彼女のざらついたそこを朝の生理現象もあり臨戦態勢となった自身で探り当て、痛みを感じさせぬよう後ろから一気に貫けば海は苦しそうに仰け反りシャワーの熱気で曇った鏡に両手をついた。

「っ・・・ああっ、苦しい・・・!」
「確かに、そうだな・・・だが、お前が悪い・・・」

背後からの挿入だと苦しいのか呻く彼女に構わず柔らかな臀部を揺らしながら何度も、何度も前後運動を続けた。昨夜の向かい合うよりも深い背後からの不慣れな体位に海は半泣きで、それでも気持ちよくて、ひっきりなしに漏れる声が恥ずかしいのか控えめな声がバスルームに反響し、二人の繋がり合う卑猥な水音と皮膚と皮膚がぶつかる音だけが支配する。

「やあっ!ああっ!ああんっ!」
「く・・・もっと・・・腰を突き出せ、っ、」
「ああんっ!」

ズルズルと、膝から崩れ落ちそうな腰を掴んで見せつけるように素早く後ろから貫き昨夜の行為が夢ではなく現実だと、身体にも心にも刻みつける。

「とうだ、痛いか?」
「んっ、ああっ、もう、痛くなっ、いたくないよぉ・・・っ!でも、苦しいのっ、ああんっ、エミリオのが、奥まで当たって・・・苦しいの・・・!」
「っ・・・お前・・・っ、」

今まで誰も受け入れた事のない彼女の胎内はもう自分の感触で溢れかえっているのだろう。それとも彼女の言うとおり許容範囲を超えた自分自身が海の胎内の奥まで届きすぎているのか、その基準なんて分からないが彼女の中胎内に埋まるのは後にも先にも自分だけでいい。

「ふあっ、ああっ、」

この感覚を刻みつけるように泣き叫ぶ海を何度も何度も貫いて、子宮口をゴリゴリとノックすれば海は悲痛な声で叫び、強く締め付けるその感触に背中を震わせ、一気に引き抜くと迸る熱を真っ白な背中に放った。

「海・・・海っ、」
「ああっ、んんっ、」

それすらも感じるのか白濁を背に受けひくひくと震える背中、奥の子宮口まで届くほど貫けば海は苦しそうに涙を浮かべるもその表情すらも愛しくて。長い髪を避け項に口付け、そのまま吸い付きながら噛み付くとそこは赤混じりの紫色の痣が浮かんだ。

「すまない・・・っ」
「んんっ・・・あっ、あっ、エミリオ、エミリオっ・・・!」

今度は向かい合って、海の片脚を持ち上げ一気に貫く熱、2人の繋がり合うそこは卑猥な音を奏で、湯気に浮かされ快楽に素直に応じ、そして痛みと違和感の果てに人並に感じ始めてきた海は快楽を見出し妖艶な表情で自分を見つめていた。

「あっ、あんんっ!もうだめえっ!おかしくなっちゃうう!あああんっ!エミリオっ、」
「海、海・・・っ、」

いつか彼女と離れる日が来ても、彼女の感覚を刻みつけるように、彼女が自分を忘れないように快楽を刻みつけよう。悲鳴を上げて強すぎる快楽の虜となった海を意識が飛ぶギリギリまで、チエックアウトの電話が鳴り響くまで犯し尽くした。

Fin.
2018.06.24
【Behind the scenes33 side LION】

prevnext
[back to top]