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MISSYOU

20

連休も過ぎ梅雨の季節は夏に向かって雨足が強くなってきた。あの事件のあとも、リオンが仕事終わりの海を迎えにいくのは変わらず続いていた。仕事では相変わらず多忙で最近では休日も顧客に呼び出されたりと忙しい日々を過ごしている。鬼にこてんぱんにやられているらしく、笑顔で振りまきながらも海の小さな身体は心の底では大きなストレスを抱え込んでいた。

「ふぅ・・・すごい雨だったね。」

そんな中で、気が滅入りそうな雨が続く中、傘を忘れた海が慌てて走って帰ってきた時に転んで見事に下着までずぶ濡れになってしまいリオンは思わずシャツから透ける海の身につけていた下着の線に目を反らすと急いでバスルームに押し込んだ。
今まで気にしたこともなかったのに、最近では別で干している海の下着を見つけると慌てて目をそらすまでになっていた。
今まで彼女を、否、これまで出会う女性みんなマリアンのように特別に意識なんてしたこともなかったのに。どうして急に・・・リオンは不思議でたまらなかった。

「リオン〜!」

遠く、風呂場から海のぐくもった声が聞こえた気がしたが、TVの笑い声でよく聞こえない。ボリュームを下げて耳を澄ますとようやく彼女の柔らかな声が耳に届いた。

「あのねっ、コンタクトの保存液が切れちゃったの!お願い、買ってきて!」
「そんなもの、自分で買ってくればいいだろう。」
「ごめんなさい、そうしたいんだけどもうコンタクト外しちゃったの!」
「なんだその理由は!?ほんとに後先考えないやつだな、」
「ごめんなさい・・・」

すると海がいきなり身体にタオルを巻きつけたままドアを開け何の恥じらいもなく歩いてやってきたのだ。

「!!馬、馬鹿者!何をしている!?」

突然すぎる出来事にリオンは顔を真っ赤に染めて目を反らした。先程のブラウスから透ける下着姿といい先程といい、だったらルーティみたいに最初から露出していた方が幾らかマシだ。
しかし、身内のルーティの姿を見ても何も感じないのに柔らかな笑みを浮かべる海がそんな姿をすると余計に艶やかしさを感じるが、当の本人は全く気づいていないままタオルから伸びる引き締まった足をくねらせた。

「えっ?
ああっ!ごめんごめん。でも、大丈夫。リオンはマリアンさんにぞっこんLOVEなんでしょ?でも、女の子の生肌なんてなかなか見れないよ?今のうちにお勉強しておかないと!」

真顔で何を言い出すかと思いきやリオンは自分に対して何の恥じらいもなく振る舞う海に思わず声を張り上げた。

「何がっ!!こ、このっ、破廉恥女め、女が気安く肌を晒すな!」
「ふふっ、リオンは私にとって可愛い、年下の、弟みたいな子だもんね」

何気ない言葉のやり取りを繰り返しながら、タオルを押さえ、空いた手で海は大きなバッグからリオンに白い財布を手渡した。

財布を受け取りながらリオンはそれを握り込み会話を続けたい海の熱に蒸気した赤いぽってりした果実のような唇を見つめた。

「弟か、僕は」
「うーん・・・そうね、年下だからかな?リオンは兄弟とかいないの?居たらすごい美形家族だね!」

そう問われ、何の気なしに訪ねてきた海だったがリオンにとってそれは今はできるなら考えたくない過去を呼び覚ますワードである。姉、世継ぎに男児を望む父親に殺されかけた所を母親が必死に孤児院に隔離した他人として暮らしてきたが、紛れもなく血の繋がった唯一無二の存在。

「(ルーティ、あいつは今も、僕を恨んでいるだろうな。僕らが世界を敵に回したことで幾ら戸籍から抹消されたとはいえ血縁者であるお前まで・・・)」
「リオン?」

リオンは黙り混んだままその質問より気になった単語に興味を向けることにした。一度、美麗な顔立ちは更に影を帯びた表情を見せたリオンだったが鋭いアメジストの瞳が瞬き睫毛を揺らすと再びいつもの人形のように冷淡な表情を浮かべていた。

「それよりも・・・お前、早く風呂場に戻れ!目のやり場に困るんだ!!」
「きゃっ・・・ごめんなさい!」

海の"弟みたい"宣言に何やら腹の虫がおさまらないのか胸のうちで黒いもやがかかったような気がしてそれは酷く気分が悪いものだった。リオンは不機嫌そうに眉間にシワを寄せ海を風呂へいけと顎で指し目を背けたままで怒鳴り散らした。

しかし、海には何で彼がそんなに怒っているのか理解できない。急に話をしたかと思えばいきなりムキになったり黙って考え込んだり。冷静に振る舞ってはいるがやはり彼はまだ若い年下の感情の起伏が激しい。思春期だから仕方ないと海は相変わらず呑気にしている。

「ど、どうしたの?急に怖い顔して?」
「なんでもない」
「そう?
あっ、分かった!雨降ってるし、寒いから行きたくないんでしょ?私も一緒に行きたいけどこの格好だし、コンタクト外してしまってメガネも壊れてるし・・・。じゃあ、おつりで好きなプリンまた買ってきていいからそれで機嫌なおしてよ?ね?」

人の気も知らないで、頭を撫でながら微笑みかける海は自分に対してなんの警戒心も抱いていないことは頷けた。
柔らかな素肌にタオルを巻いただけという無防備な姿を平気で仮にも男であるリオンに晒しているのに、平然とする海に自分の立場が男以下だと言うことを痛いくらい噛みしめた。
自分が男として見られていないこと。そんなことなど何も望んでいなかったのに、冷静にそう考えたら何故か無性に苛立って仕方なくて。

「いってらっしゃーい」
「いいから、早く、消え・・・風呂に戻れ、」

慌てて言い直し、居なくなれと言う意味合いではないことを伝えた、繊細な海を泣かれては困ると慌てて言い直すが海はただ変わらぬ笑みを浮かべている。
それでも断れないのは海への恩義か、それともこんな夜に海を一人で歩かせたくないからか、海に見送られるままに靴に足を突っ込み、撥水加工もあるジャケットを羽織ると雨で湿った空気の中を早足で進む。

「くそっ、保存液くらい前もって買っておくなりしたらいいだろう」

どうして、こんなにも弟扱いが悔しいのか分からないまま、悪態突きながらリオンは近くに転がっていた空き缶を蹴り飛ばした。中身の炭酸がまだ残されていたのか、中身が溢れて水溜まりに気泡を作った。

雨の中またあのフリルの傘を広げながら進む足取りは先程より重く感じられた。
重い足取りでリオンが立ち寄ったのは少し歩いた先にあるドラッグストア。時刻は20時50分。閉店間近の時間帯らしく、辺りはその片付けに終われている。シャンプーを探しながら歩いていると雑誌が並べられたコーナーで足を止めた。時間がないと知りながらつい目に留まる。

ふと1番目立つ男性ファッション誌を一冊手に取り、そのままページをめくる。海が前に好きだと言っていたテレビでも潔癖症で有名な少年の面影を残す俳優が表紙の雑誌に何ら興味はわかない、しかし、読書ぐらいしか思い付くような暇潰しや趣味しか持たないリオンには異世界の書物がどんなものかと見てみたい関心はあった。

しかし、開いた途端ファッションページの他に独り身の男を刺激するような胸の谷間やら自分の誇れるパーツを露にした面積の少ない水着を纏った卑猥な女たちの露骨な姿を嫌う純真な彼にはまだ刺激が強い特集を真っ赤な顔ですっ飛ばして戻そうとしたとき、あるページに視線を奪われた。

それは男にもある恋愛特集で男たちの"好きな人に言われて傷ついたセリフランキング"だった。
たしなむ程度に、しかし目は確実にその特集を追っていた。

「("頼りない""つまんない""下手くそ"だと・・・?何が下手くそなんだ?)」

心の中で自問自答を繰り返し、次々と読んでいくと、その他にこんなセリフがあった。

"弟みたい"

「(弟。か、)」

好きな人に言われた言葉?好き?愛しの彼女?
リオンの頭の中で海の笑顔がぐるぐると回りだす。

「(ふん、馬鹿馬鹿しい書物だ。僕には無縁の話だな。第一、海は命の恩人なのは認めるが女として見れるわけなどない。僕はマリアンだけだ。他の、ましてやマリアンがいるのに海などに心奪われるわけがない・・・あんな、タオル一枚で歩き回るようなはしたない女を)」

目を閉じればいつもマリアンが微笑んでいる。
今だってそう、焼き付けた残像は今でも色あせることはない。

「(僕にはマリアンだけがいればそれでいいんだ・・・これからも、この先も。)」

少し言い聞かせるようにしたのはなぜか。雑誌をストンと落とすように元の場所に戻すと、リオンは海が愛用しているコンタクトの保存液と自分が使っていてもうすぐなくなりそうだったメンズシャンプーの詰め替えと大好きな皿に開けるプリンをふたつ持ち、レジへと向かおうとすると、アイスの並んだコーナーに海が好んで食べていたアイスが見えて思わず立ち止まった。

「ただいま。」
「お帰り、ありがとねっ。」
「早くしろ、」

帰ってくるなりずんずん突き進み、コンタクトの保存液を手渡した。外してしまいカラカラになったコンタクトレンズに慌てて保存液を注ぐと安堵したように微笑む。

どんな最悪なきっかけだったにせよ、ふたりで暮らしはじめて、少しずつ意識し出した、異性として、お互い違うと感じはじめた気持ちから変化して。恋を知らなかったリオンも異性という存在がどういうものだったかも最近ではやっと認識し始めて。
最初の頃は言い合ってばかりだったが、リオンも口とは裏腹に彼女が別に嫌いではないことを自覚しつつあった。

それから暫くして、たっぷり長風呂して満足したのか明るい笑みでパタパタとスリッパを鳴らし、海が走り寄ってきた。

「うわぁ・・・手、すごく冷たいね。
ごめんね、リオン。買い物いかせちゃって・・・」
「構わない、世話になってる身で僕にはこれくらいのことしか、出来ないからな」
「リオン」

小さな手がぎゅっとリオンの背の割にガッチリして大きな手を握り締める。振り払えばいいのに、リオンはそれが海の優しさに感じられて、彼女が見せる優しさ、いじらしさを拒めないまま紫紺の瞳は戸惑いの色を浮かべていた。

「あったかくしてたから早くお風呂入ってきて、ねっ」

まばゆい、弾けるような笑顔を浮かべる海に自分の醜さが浮き彫りになる。海の手がリオンの手に重なると、リオンは今まで数え切れない人間を殺めてきた自分の汚れた手が純真で汚れを知らない真っ白な海を汚している気がして、静かにそれを引き剥がすように振り払い持っていたビニール袋を海に手渡した。

「買ってきた、」
「え?」

海がその場でドラッグストアの袋を受け取ると不思議そうに首を傾げる。海はあまりプリンや生クリームを使ったスイーツを好まない、彼は果たしてそんな海に何を買ってきてくれたのだろう。

「どうしたの?いっつもプリン二つ買ってどっちも食べちゃうのに、」
「違う。もうひとつはお前の分だ。」
「えっ、本当にっ?どうしたの!熱でもあるの?」
「悪かったな、いつも自分の分ばかりで。」

袋から見えたのは甘さ控えめのチョコミントのさっぱりした風味のアイスクリームだった。前に友里が海に差し入れで買ってきていたのをリオンは思い出したのだ。照れ臭くて黙り混むリオンの表情を見たままとろける笑みで嬉しそうにアイスを手に笑う海の笑みにリオンはたまらなく満たされたような気がした。マリアンの笑みとは違う、本当に海は年上の女性のはずなのに、年の割に幼くて、無邪気で心から純粋で誰よりも愛に溢れていて。
そして、そんな彼女だからこそ、きっと沢山の人に愛されていて・・・。

「ありがとう、リオンっ!」

お風呂上がりのふわふわと香る甘いシャンプーの香りに包まれ、更に自分の顔に赤みが増した気がした。
リオンは知らなかったのだ。このうるさいくらいに高鳴る心臓の理由も、重ねた手のひらが熱い事も。

「リオンって本当は、すごく優しいんだね、」
「違うと何度も言っている。」

風呂から上がったリオンと向かい合い風呂上がりの格別に美味しいスイーツを食べながら深夜のその表題に属するジャンルに当てはまる芸人たちが繰り広げる爆笑トーク番組を見て軽く笑って、こんな何気ない日を噛み締めながら暮らす自分がまるであの日の自分から掛け離れた場所にいるような気がした。

ー僕は人殺しだ。

思わず、そう、言いかけ黙り込む。それを口にすればきっと、心根の優しい海は泣いてそんな悲しいことを言わないでと訴えるに違いない。

忘れられた気がした。
しかし、自らが汚した裏切りの代償は世界にとてつもない危機をもたらした罪は消えないのだ。こんなに安らげたのはいつぶりだろう、こんな夜更かし、前ならば想像もできなかった。
海の何気なく口にした言葉を反芻しながらプリンの最後の一口を口にしたその時だった。

「リオンって大人びて見えるけど子供っぽいとこもあるね。クールに澄ましていても、毒舌なのにプリン大好きだし、ニンジンとかピーマン嫌いだし!弟ができたみたいでうれし・・・「弟だと?」

再び反芻した彼女の言葉。それはリオンの気持ちを激しく揺さぶることになった。低い声で呟いた。やっぱり海は知らないのだろう、いや、この世界の人たちは自分の罪を自分がどれだけの犯罪を犯したのか、知らない。

「お前には分からない、僕の気持ちなど、わからない」
「えっ?」

顔を上げたリオンの瞳は冷たく、海を見据えた先より高い場所から睨みつけていた。

「さっきもそうだが・・・僕はお前が思うような男、じゃない!頼むから無防備に僕の心をかき乱さないでくれ!お前は悪気もなく人をそうやって決めつけて・・・僕は優しくなんかない。言っただろ、僕は罪人で、お前とは違う、お前には言えないようなことも平気で出来る、それを、してきた。だからお前みたいな純粋な人間にそんなふうに決めつけられて、はっきり言って・・・迷惑だ」

吐き捨てるように怒鳴りつけると、海がまた傷つき泣いているような気がして彼女の顔もまともに見ずにそのまま足音荒く、逃げるように歯も磨かないで部屋に行ってしまった。取り残されたのは無言の空間に1人だけ。
海は泣く以前に混乱していて、状況の整理がつかなくて涙さえ出なくて。
自分が原因で彼を怒らせてしまったことだけは冷静に理解できた。
そうして、最初に出会ったばかりの時に見られたリオンの冷たい瞳にただ震えていた。

「リオン・・・それは、私の台詞だよ。私こそ、リオンが思うような、女の子じゃない・・・」

誰にも聞かれぬように一人呟いた海の声が静かな部屋に反響した。部屋に戻り、リオンはベッドにうずくまり、怒りとただならぬ感情言葉にしつくせない震える身体を抱きしめた。

「僕は・・・」

優しくはない、しかし、弟扱いが頭にきたのに理由がわからない。それでもあの笑みが自分以外にも向けられていると思うと無性にやりきれなかった。

「あの・・・リオン、」

ふと感じた気配にむくりと起き上がると、暗闇の先に挟んだドア越しにひたひたと廊下を歩く音に耳を澄ますと間違いなく戸惑ったような海の声が聞こえた。

「さっきはごめんね、私、気に障るようなことばかり言ってしまって」

ドア越しに聞こえる控えめな柔らかい声、相変わらず彼女は他人のせいにしたりしない。自分を気遣う彼女がいじらしく申し訳なくて、リオンは黙ったまま海の話に耳を傾けた。

「私、よく考えたらね、気付いたんだ。リオンのこと、まだ出会って数ヶ月くらいで何もわかってなかったのにわかった、つもりでいたのかも、リオンをよく知らないまま勝手に好きなことばかり言って・・・本当にごめんなさい」

お前は悪くないだろう、一方的に言ったのは自分なのに。素直にそう言ってやりたいが、自分から戻りづらい環境を作っておいて今さら。しかし、リオンの中にも微かな変化が芽生え始めていた。

「でも、それならもっと、リオンのこと教えてほしいんだ。私、リオンじゃないから、リオンの気持ち、よくわからないから。ね、せっかく一緒に暮らしてるんだし。じゃ、じゃあ・・・明日も早いから、そろそろ寝るね、おやすみなさい、また明日ね。リオン」

背中を向け足音がまた遠ざかって行く。そう言えばスプーンを片付けていない。海が片付けたのだろうか。次から次へと言葉が溢れだして止まらなくなる。切りがない、自分を自分じゃさせなくさせる。気付いたらリオンはドアを開け、海の背中に声を投げ掛けていた。

「海」
「リオン?」
「ソファで寝るな。ベッドで寝ろ。」

暗がりだったからリオンの表情はここからは伺えない、しかし、どんな謝罪や言い訳を口にしたとして、今のふたりをどう繋げただろうか。この空気をさらにしらけさせるだけにしかならない、だからシンプルなその言葉だけで十分だ。
リオンに対し失言してしまった気まずさでソファで寝ようとしていた海だがリオンがそれを見抜いた。照れ臭かったがそう告げたリオンの姿に海は懐かしさを覚えて、不意に浮かぶ涙に視界が覆われてやがて見えなくなるとその場に崩れてしまいそうになった。

リオンに招かれ一緒にベッドに横になる。眠気が襲ってきてベッドから崩れ落ちる前にしっかりと支えてくれた力強い腕を感じて浮遊する身体に自分はリオンに支えられていることを感じた。言葉はないけれど、素っ気ないその態度から感じる優しさを海はしっかり感じ、そして彼の温かさに涙した。

「おい、なぜ泣く」
「っ・・・だっ、て・・・嬉しいの・・・リオン、出会った時は怖かった・・・でも、今は・・・優しくて・・・」
「お前・・・」

はらはらと儚く涙を流す海の姿にリオンはまた激しく胸を締め付けられた。柔らかな身体をこのまま抱き潰してしまいそうになるほどにこの感情があまりにも優しすぎて・・・表情は暗闇に包まれてよく見えない。しかし、外の涙が止まるまでリオンはもうひとつも嫌な顔もせず不満を漏らしたりはしない。海が安らかに眠りにつくまで傍にいた。
無防備な寝顔、夏に向けて薄着になればなるほど感じる海の肌のキメの細かさやその柔らかさ。微かに空いた口唇から漏れる吐息。

また季節は変わる時間と共に傷は次第に癒えて行くように、お互いはお互いの存在に癒されていたことを知る、リオンは無邪気な海の笑顔と相手を深く思いやるその一途さに、海も、深く傷ついた心に静かに佇むリオンはどんなうわべの言葉よりも確かな強い支えだった。
孤独を支えてくれたお互いを改めて見直す二人、最初は衝突してばかりだったあの頃とは気が遠くなる程の劇的な変化の兆しが見えはじめていた。


To be continue…

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