医療班・治療組の設立に関する疑問からの噂話が流れ出してそれなりの日にちが過ぎた。


最初は各グループの責任者のうち誰かの企みによって設立されたのではという程度だった。しかし噂には尾鰭がつくのが定石というもので、今では物騒な話も聞こえてくるようになった。
責任者たちへの信頼と疑い、医療系役職への疑問などでWar Gameの関係者たちの間の空気は良いとは言えないものになっていた。

そんな中でのUmpireを取り仕切る双子の言葉がさらに空気を揺らした。


―近々自分たちがWar Game史上の1ページを振り返る―

―今回の噂には第三者の関与の線が濃い―



そして、その数日後にKeeperのグラジオラス=ガーシュウィン、Tracerのエレムルス=エーコ、Umpireのアマリー=ノートとリリス=ノートの計四人からゲーム関係者に向けて発表がなされた。



「「皆様、本日はお時間を割いていただき誠にありがとうございます」」

「「この度は、最近評判になっているKeeper・Tracerに設置されている医療系役職に関する噂の件でお話しさせていただこうと思います」」

「「ちなみになぜお話しをさせていただくことになったのかと言うと、噂により今後ゲームを続けていくに当たって様々な方面で不都合が発生することを懸念したためです」」

「「長々とした前置き、失礼致しました」」

双子はここで同時にぺこりと礼をし、傍らに立つ代表とリーダーに目配せをする。


「「ということで…医療班・治療組ができた経緯、お話ししましょうか」」


・お話、聞きます?
医療系ができるまでおまけ
(※ストーリーの進行上、過去の人物と、死亡ネタ等の暗い要素が出てきます)




2011.09.16〜
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