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瑪瑙さんとジャンヌさんお借りしました! ++++++++++++ 初めの一手から積み上げた手は最後の決め手となる、はずだった。 瑪瑙と俺はやはり考え方は一緒で、その一手まで上手くこじつけたのに、相手のあいつが最後の最後でこっちがすがすがしくなるくらい、いい動きをしやがった。 そして、相手は上空に逃げ、パートナーの瑪瑙が土にのまれた瞬間、俺の意識はブラックアウトした。 「こっちに気とられてんじゃねえよ!」 「アン、気がついたんか!」 「アンジェリカ、起きたのか?」 一瞬の時を経て、意識が再浮上して叫ぶ。しかしそこは土と岩のフィールドではなく、見慣れた医務室。そして医療班でもある友人が俺の顔をのぞき込んでいた。 「…ジャン?それに瑪瑙…」 土に埋もれていたはずのパートナーは、俺の寝かされている横のベッドに腰掛けている。俺が意識を失って、かつ助け出されているということはだ。 「ちっ、また負けたのかよ…俺は…」 「傷だらけで出血多量で死にかけて…ようそんなこと言えるっすわ」 はぁ、とジャンがため息をつく。 そうはいうけどよ、なかなか悔しいもんなんだぜ? 思ったけど言わない。ジャンに言えば十以上帰ってくる。 「もう、アンも瑪瑙もなしてこんな無茶するんや。医務室で俺がどんだけ肝冷やしたと思ってるん?」 「すまない。勝てると確信していたからつい、」 「慢心っすわ、それ」 すっぱりとジャンに言われ瑪瑙がうなだれる。 そんな瑪瑙を無視し、だいたいみんながみんな無茶しすぎっすわ、とジャンがぶつぶつ言っているがそれはしょうがねぇよなぁ、と俺は思う。 皆、己のため、チームのため、理由はそれぞれだが一生懸命なのだ。たぶんジャンもそれはわかっている。 「アン、ちゃんと聞いてるん?」 「はいはい聞いてますよ。次は気をつけるって。勝利も、つかみ取ってやんよ」 ちょっとかっこつけて、にやり、と笑ったら、あほか、べしんと叩かれた。
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