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街路樹の間を風が吹き抜ける。ついこの前まではこの葉を撒きあげるだけの涼しいものだったのに、今じゃ身体を突き刺すような北風だ。ああ寒い。 こんな肌の荒れそうな天気の中を、あたしがひとり身体を縮めて歩いているのには、もちろんれっきとした訳がある。 ひとつは最近越したばかりのマンションに電球がなかったこと。トイレにだけは切れかけのやつが残っていたところを見るにつけ、前の住人は相当性格の悪い人だったに違いない。 もうひとつはお腹がすいていること。 まだ地理も把握できてるわけじゃないし、電球を買えるお店を探しついでに美味しそうなお店もチェックしようというわけ。自分で料理しないわけじゃないよ。ただどうしても面倒になったときに逃げ込む場所があったほうがいいじゃない。 しかしこの寒さ、ついでにマフラーも買いたくなってきた。 「それにしても風が冷たいんだなあ、この街」 一段と強く吹きつける風に震えていると、ズボンのポケットから何かが落ちた。音からすると小銭入れにしている小さいポーチらしい(防犯用に財布とは別にしてるのよ)。 あっと思って振り向いたら、誰かがひょいと拾ってくれたのが見えた。 「あ、ありがとう」 ─────* こんばんは^^エットでも交流させていただきたくてトピを立ててみました。古いというかベタな展開で申し訳ないですが、どなたかお付き合いいただけると嬉しいです。 ちなみに風が寒いのはうちの地元の話です。太平洋側で雪なんて滅多に降らないんですが、風がなかなか辛いんですよねー。 だからこそ隣に誰かいると温かくなれるんですよというあれです、はい。
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