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『真っ赤で綺麗でおいしい場所』。双子が僕らを連れてきたのは、BARの近くにある小さな山。山と言ってもハイキングに最適な、そんなに険しくない場所だ。 ここを紅葉狩りの舞台に選ぶってことは、もしかしてこの山はUmpireの所有だったりして。色々手広くやってるから山のひとつくらい持っていてもおかしくない。 「アラドくんアラドくん」 山道をひたすら歩いていると、ネヴァンちゃんがちょいちょいと肩をつついてきた。こんな場所でもヒールを履いてさくさく歩いているなんてちょっと信じられない。(さっき何もない所で転んでたけど) 「いつもこんな事してるのかしら?秘書っていうから、私てっきり事務とか、そういうのだと思っていたのだけど」 「他の職場ならそうだろうけど、この双子の秘書は肉体派だよ」 「あらあら、何だか楽しそうね」 そうそう、楽しいから僕もここにいるんだよねー。なんてひとり頷きながら、先をすたすたと歩く双子を駆け足で追いかけた。 紅葉の最盛期は来週くらいか、それならイベントに丁度良い。夏の緑がすっかりなくなった山の中を四人で進んでいく。すると、ずっと「道」だったところから、急に拓けた場所に出た。 「ふむ、ここなら宴会にピッタリなんじゃないかな」 「そうね、ここならピッタリね。地図に書き加えておきましょう」 (……このふたりは紅葉狩りの意味を知っているのだろうか) お酒を飲んで騒げたらいいと思っているはずだ。花見とはまた違うことに今更ツッコんでも遅いだろう。 「宴会?宴会するの?お酒が飲めるの?」 ただしネヴァンちゃんはそれ以前の問題だ。ちゃんと説明してあげようかな、と思ったけれど、まぁいいや。 ざわ、と秋のひんやりした風が木々を撫でていく。春とも、夏とも冬とも違う音。紅い葉で遊ぶ秋の音だ。 「秋の歌でも、作ろうかな」 思い出すのは子どもの頃に歌った童謡。かなしげなそれを頭の中で僕の曲調に組み替え、即席でメロディを口ずさんだ。うん、なかなかいいかもしれない。 視界の端っこでネヴァンちゃんが恍惚の表情を浮かべていることには気付かない振りをして、僕はそのまま歌い続けた。 ------------------------- こんにちはー!ハルトです。 毎回イベント文を中途半端に終わらせてしまって申し訳ないのですが、それが私です! 前回に引き続き、お子さんをお借りさせていただいてありがとうございました! >ちるさん 嬉しいお言葉ありがとうございます!Umpireが大好きで、いつもお借りする時はニヤニヤしながらぽちぽち打っております!何だかアラドが唯一のツッコミ役のような気がしてなりません……(笑)いえ、きっとアマリーくんが頑張ってくれるはず! またお借りさせていただくこともありますので、宜しくお願いしますね!
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