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廃病院を模したフィールドに、武器同士が激しくぶつかり合った音が響いた。 振り被られたナイフの一閃をトンファーが弾き、御返しと言わんばかりにトンファーの持ち主が繰り出した足技はぴょんと対象が飛び跳ね避けられる。 避けた対象であるノクターンはポシェットに手を差し入れ、トンファーの持ち主――カラトに向けて小さな投げナイフを投擲した。 それは一部は叩き落とされ一部は避けられることで不発に終わる。 「…ふふふ、カラトさん、はやいね」 「はは、ありがとう…」 うっすらと唇に弧を描いて投げ掛けられた言葉に、カラトが苦笑いを返した。 先程ネヴァンの発した試合開始の合図からずっと、双方互角の衝突が続いている。お互い致命的とはとてもではないが言えないような掠り傷程度しか負っていないのは、プレイヤーから見れば好都合なのだろうがギャラリーからすればきっと退屈に違いない。 距離を取って互いに武器を構え直し、先に駆け出したのはノクターンの方だった。 開いた距離を詰め、両手に握ったナイフで切りかかろうとした刹那、体勢のバランスががくりと崩れる。 「っ!?」 本人も予想外であったのだろうその原因は、足元のひび割れた床に足を取られたせいだった。 体勢を立て直すよりもトンファーが迫る方が速い。そして、避けるよりも受け止めた方がずっと簡単だった。 ガツン。 トンファーに捉えられた彼女の左腕から、骨に響く重い音がした。衝撃の重さか震える左腕にちらりと視線をやるも大して頓着はしないのか、痛みに顔を歪めることもせずにノクターンが振るったナイフはカラトの右腕に傷を残す。真一文字の傷から零れた赤が彼の真っ白な袖をじわりと侵食していく。 くすくすと目元を緩ませ、左腕の安否を確認することもなくナイフを右手に佇むノクターンは、廃病院に現れた幽鬼のようだった。要するに、不気味なのだ。 一連のそれらを少し離れた所で静観していたネヴァンの表情が微かに強張った。それが果たして二人の負った傷を見たからなのか、戦闘の何らかが原因なのか、ギャラリーは判断できなかった。 プレイヤー同士の戦いは一進一退。それでもいつかは着くべき決着に向けて廃病院のWarGameは進んでいく。 ―― えーと、まずはカラトさん大変すいませんでしたああ!(スライディング土下座) あの、トンファーで左腕ごしゃっの所を今回一番書きたかったんです←そしたらカラトさんにとばっちりがいきまして…はい、ごめんなさい。 ネヴァンさんの表情は完璧にこちらの妄s…げふん、想像でしかないので、どんな理由とも取れる書き方にしてみました。 というわけで短文投稿です。戦闘には怪我がつきもの!というわけでちょっとそんな描写をば…文章途中がギャグ風味なのはきっと気のせいです、朝永は大変楽しかったですが← 試合日数も残り少ない(…少ない?)ですが、まだ何か投稿したいなと思います!
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