タイトル
名前 ※必須
メール
ホームページURL
本文 ※必須
果たしてこれを“御正月”と呼ぶのは正しいのだろうか? 「スピリットォオオオァッ!!」 バン!!と勢い良くこのクソ寒い外に、しかも雪溜まりに来たのはヘル。 手にはさっき貰った某ゲームのコントローラーを持っている。 「あ、ああ。なんだ?」 スピリットはヘルに圧倒されているのか、スノーフェスタで疲れてるのか、覇気がない感じだ。 「大丈夫か?疲れたのか?ハゲるぞ!」 「黙れ!てか、その手に持っている物は…」 「!!コレさコレさ、リオにもらったんだよ。ちなみに操作できる本体はまだねぇ!」 某コントローラーを構え、キラキラした眼差しでこちらを見てるへる。 「それって騙されたんじゃ、」 「てかそんなことよか、テメェに大切な用があったんだった」 「大切な用?なんだ?」 スピリットが首を傾げてたら、ヘルは右手をスピリットの前に出してこう言った。 「金くれ!」 「お前…、もっとオブラートに言えないのか?お年玉だろう?」 「そうそ、お年」 「邪魔や糞猫!」 「ギャッ!!」 バリィッ!!と音がして、ヘルの後ろから小柄なウサギ、ジャンヌが現れた。 「珍しいな、ジャンヌ。何の用だ?」 「こんの阿保猫が金を出せって兄やんから巻き上げてったんスわ!」 「…強盗?」 「違ェよ、クソチビ!これは立派なお正月のだな」 「うるさいわ!もっかい食らわすで!?」 「ハッ!そう何度も喰らうかよ!」 「相も変わらずヘルに容赦ないな」 スピリットがそう言ったらクソチビがスピリットに向かって 「明けましておめでとう、スピリットさん!」と言った。 「あ、そうだ。あけおめ!んで、金は?」 ヘルは早く早くと催促するように手を出す。 「何このチンピラ!」 「まるでマナーがなってへんっスわ」 「ハッ!馬ァ鹿、無礼講だ無礼講!」 「誰だよヘルに無礼講なんて言葉を教えたヤツは…ッ!」 「早くしろよ、他のヤローにもタカりに行くんだから!」 威張りながら早くとまだ続ける猫に 「もうタカるって言ってるから!他の人に迷惑だけはかけるな!!」 「あ?やめて欲しけりゃあ金出しな!!」 「なんてタチの悪い猫なんやッ!」 「で、どうすんだよ?金を渡すか、俺にスピリットのつけてる緑の宝石を渡すか!」 「ちょっと待て!後者は初耳なんだがッ!」 「コラ、猫アンタはいっぺん死んでみいひんかったら分からんのかッ!?」 (下に続く)
編集パス ※必須
ファイル
著作権、肖像権、その他の法律に違反する画像、アダルト画像等のアップロードは禁止です。
発見された場合には刑事告訴、著作権者による賠償金請求の可能性もありますので注意して下さい。
※アップした人の情報は全て記録されています。
編集
記事削除
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -