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意外と広いスノーフィールド(そりゃ実際にWar Gameで使ってるんだから)を歩いていると控えめに、背中をツン、とつつかれた。 「あけましておめでとうございます」 振り向くと雪と同化してしまいそうなくらい真っ白な少女。 「ユイコちゃん、明けましておめでとー!」 同僚の審判であるユイコちゃんだ。 年末の休暇のおかげで仕事で負ったかすり傷も完治している。やはり可愛い女の子に傷なんかついては駄目だと思う。 「……お餅、食べました?」 「食べたよー、ユイコちゃんは?」 「ユイコさんも食べました。美味しかったです」 話しているだけでほっこりする。癒し系って凄い。 暫く年末や正月の話をしたり、一緒に食べたアップルパイのお店を教えたりして、久しぶりにお喋りをした。ユイコちゃんは美味しいお店を沢山知っているから、もちろんオススメのお店情報もゲットさせてもらった。今度絶対行こう! 「あ、そうそうコレ。良かったらどうぞ」 忘れないうちに、まだ温かさを保った鯛焼きをユイコちゃんに渡す。 「ありがとうございます」、と礼儀正しく受けとった後、彼女は小さな口でぱくりと鯛焼きにかじりついた。 「これは…………“おしょうの満腹亭”の特製鯛焼き……」 「えっ!ユイコちゃん凄い!当たってる!」 一口かじっただけで、あのマイナーな屋台の鯛焼きと分かるとは。僕のマンションの近くでカモネギさんがやっている、小さな小さな屋台なのに。 「美味しいと聞いたので、一度買いに行きました……二回目は売り切れでしたけど」 だから、また食べれて嬉しいです。 ……そんな風に喜んでくれるものだから、僕はもう一つ鯛焼きをプレゼントしてしまった。 「ありがとうございます……今年もよろしくおねがいします」 「こちらこそ、今年も宜しくね!」 美味しい正月こそ、幸せのはじまりです。 −−−−− ユイコさんをお借りしました!日記のネタも拝借させていただいています。 ユイコさんは食の研究に熱心なので、一度食べたものは忘れない……と勝手に想像してしまいました。間違っていたらすみません! 今年も宜しくお願いします!
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