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冬の凍てつくような寒さが和らいだとある日の午後。 ごまあんは散歩がしたくなって外に出た。時折何もないがぶらぶらと散歩がしたくなる性分なのだ。そのためどこに行く、という明確な目的はない。 道なりに歩きながらごまあんは天気予報で見た今日の最高気温を思い出し、冬の暖かさは温もりだ、と考えていた。春の暖かさはまどろみであり、夏の暖かさは刺激であり、秋の暖かさはとろとろとしている。同じ温度でも季節によって感じ方は違う。 そんなどうでもいいような事を考えながら路地を抜け人通りがまばらな大通りへと出たごまあんは大きいとも小さいとも言えない花屋の前で立ち止まった。 ポインセチアが店頭を赤と緑のクリスマスカラーで飾っている一角、クリスマスの贈り物にどうぞ、と可愛らしいポップとともに青いバラが置かれていた。 「もうそんな季節ですか」 確かにUmpireの面々が慌ただしく準備をしていたような気がする。しかしそれでもクリスマスを忘れていた季節感のない自分とそして自然界には存在しないはずの青いバラにごまあんは苦笑しまた歩き出そうとした。 しかし青いバラをじっと見つめている人物に目が、そして足も止まった。コートの上からでも分かるすらりと細身だが均整のとれた体躯のその人物をどこかで見た事があるような気がしたのだ。 「腕章は…青。ということはKeeperの方。試合の時?でもそれ以外でも見たことがあるような…あ」 思いだせずもどかしい、という表情を浮かべていたごまあんはふいに思い出した。そしてごまあんが悩んでいる間もずっとバラを眺めていた彼の近くまで歩みよった。 そして、 「間違っていましたらすみませんが、ミっくんではないでしょうか?」
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