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[44]砂糖水様宅ジンヴェルグさと!
by 朝永
2010/12/22 23:05
木枯らしが吹く、冷えたある日の午後のことだった。

手の中で熱をわけてくれる白くて丸いふわふわが暖かい。
お散歩の帰りにたまたま肉まんを買えて私は満足していた。
これ食べたらおいしいだろうなあ、早く食べたいなあ。寒いし。
どこで食べようか。そんなことを考えながら家路を急ぐ。
と、
「・・・あ、」
「ああ、こんにちは」
そう微笑むジンヴェルグさんりと曲がり角で会ったのはその時。
彼の頭の上にちょこんと乗ったヨーギラス君がまるで挨拶をするように鳴いたから、それにつられて私も頭を下げた。
「こ・・・こんにち、は・・・」

てくてくと、昼下がりの道に伸びる影が二つ。

どうやら行き先は同じ方向みたいだったから、家の近くまで一緒に行かせてもらうことにした。
その途中でヨーギラス君の名前はファング君ということがわかったし、ジンヴェルグさんもお散歩の帰りだと教えてもらった。
あまりジンヴェルグさんと話すことはなかったから新鮮。
「・・・ファング君、可愛い・・・ね」
ジンヴェルグさんの頭の上にいい子で座っているファング君、すごく可愛い。
撫でたらどんな感じなのかな。
考えていたことが顔にでも出ていたのか、ジンヴェルグさんが少し笑った気がした。
「触ってみますか?」
「・・・いい、の・・・?」
「はい、大丈夫ですよ」
ジンヴェルグさんがファング君を抱っこして私の目線の高さに下ろしてくれた。
おそるおそる撫でてみると、あったかい。
小さくてもちゃんと生きてるってわかる、優しい暖かさがあった。
多分、ジンヴェルグさんも同じように暖かいんだろうなあ。
そう思うと、何だか嬉しくなった。
ちょうどいいし、肉まんジンヴェルグさんとファング君におすそ分けしようかな。
「・・・ジンさん、これ」
半分にちぎった肉まんを背伸びしてジンヴェルグさんに見せる。
「肉まんですか?おいしそうですね」
言って微笑したジンヴェルグさんは肉まんをとろうとしない。
嫌いだったのかな。手に持った肉まんを引っ込めようとすると、ファング君がジンヴェルグさんをぺちぺちと叩いて鳴いた。
「・・・あ、もしかして、くれるんですか?」
「・・・・・・う、うん」
どう思ったんだろう、と思いつつ頷く。「ありがとうございます」と笑って今度は受けとってくれる。
私は手に残った肉まんをもう半分にちぎってまたジンヴェルグさんに差し出す。
「・・・こっち・・・ファング君、に・・・」
「・・・食べれる・・・?」と問い掛けると、ファング君が鳴き声をあげてジンヴェルグさんはまた肉まんを受けとってくれた。

外は寒いし肉まんも小さくなったけど、お喋りしながら食べたそれは多分今までよりもおいしかった。



ゆらり、かさり、枯れ葉が舞って。
隣の暖かさが心地いいと、そう思って小さく笑った。


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[45]無題
by 朝永
2010/12/22 23:14
砂糖水様宅ジンヴェルグさんお借りしました。
えっと・・・最初はイラストの予定だったのですが・・・ミスして間に合いませんでしたorz
ですので、描いたイラストから派生して小説でお借りしました!
同じチーム同士なので顔見知りにしてしまいましたが、口調や行動が間違っていたら申し訳もございません・・・遠慮なくおっしゃってくださいませ^^;
肉まんのわけっことか書いた本人しか楽しくなさそうなネタですみません、楽しかったでs(殴)
設定をじっくり見るとジンヴェルグさんは天然さんということでしたので、どうしようと悩んだ末にこうなりましたすみません←
でも、ジンヴェルグさんを書かせていただけてすごく楽しかったです、ありがとうございました!


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