∴笹谷×茂庭




(HQ)

刑事パロ


「(45口径、ねえ)」

殺人現場に落ちていた大型のピストルをまじまじと眺めながら、笹谷は口にくわえたマイルドセブンをゆらゆらと上下させた。
ピストル。漫画やアニメ、ゲームなんかではしょっちゅう見かける代物だが実際に堅気の人間が手に入れようとすればそのルートは簡単ではない。しかも人一人を殺すためにわざわざ使い慣れているはずのない凶器を選ぶのも気が知れない。被告人は確か、まだ10代の見るからにか弱そうな少女だった。もしそれが真実なら、彼女がこのピストルを打ったことになる。笹谷は己の腰にあるピストルを取り出した。

「…やっぱでけえなあ」

今回の凶器であるピストルと、己のそれ。誰が見ても大きさの違いは明らかだった。
こんな大層な凶器を使って、被告人の肩は外れもせずに無事だったんだろうか――自らのピストルを定位置にしまい、凶器の方を手袋を装着した手で拾い上げたところで笹谷の後ろから聞き慣れた声が聞こえた。

「笹谷ー、上に確認取れたよ。あの被告人やっぱり…て、ちょ!何してんの!」
「ンー、45口径ってでけえなあと思って。重いわ」
「ちょちょ、片手でポンポンしないで!大切に扱おうよ!それ証拠品なんだし!しかもまだ弾残ってんでしょ!?」
「うん。リボルバーに3発あったな」

冷静に言ってないで置いといてよ、笹谷の同僚である癖毛の彼――茂庭は悲痛そうに叫んだ。笹谷は目を細めて楽しそうに茂庭を見る。彼をからかうのは笹谷のちょっとした日課だった。


書きたいとこだけ書きました!(開き直り)
ピストルがどうのとかは適当なので深く突っ込まない感じで




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