石神×堺
(GK)
浮気というのは相手にされても自分は絶対にしない行為だと、石神は漠然とした自信を抱いていた。現に今まで付き合ってきた女性達をそういう形で裏切ったことは無かったし、浮気をされたからと言って腹いせに自分まで他の女性に手を出したこともなかった。そういう意味ではかなりドライな性関係を築いていたと自負するほど。
それが、この有り様は何だろう。
「俺に飽きたらいつでも言えって、言ったじゃねえか」
石神の目の前で堺は俯いて呟いた。声が震えているから、泣いているのかもしれない。あるいは怒りを押さえつけているせいか。きっと前者だろう、堺さんは意外と俺のことが好きだし、俺の前でなんかそれこそセックスの時以外涙を見せるはずも無いだろうから。石神は自分の考えが矛盾していることに気付かずぼんやりと思う。
ばっくなんばーの浮ついた気持ちがガミサクだ!と思ったのでちょっと書いてみたら何か違う雰囲気に
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