工藤×四ッ谷




(四ッ谷先輩)




「やあ四ッ谷クン、雑談をしに来たよ」


きいきいと音を立てて開いた屋上の扉を見やれば、そこにはいやらしい笑顔を貼り付けた工藤が立っていて四ッ谷は思い切り顔をしかめた。
屋上に来る者――引いては四ッ谷に会いに来る者といえば中島か弥生、品茂、くまきちしかいない。けれど今は始業のチャイムが鳴ったばかりであるから中島と弥生の訪問は考えられないし、品茂も同じ理由できっとここには来ない。くまきちはそもそも自分で扉を開けられない。となれば屋上にやってくる人物なんて考えればわかりそうなものなのに。四ッ谷は舌打ちをする。


「…こんにちは、工藤センセイ」

「すごいなァ、ここまで歓迎されない訪問は初めてだよ」

「よかったですねえステキな初体験が出来て」


嫌そうな顔を一転、恭しく笑ってみせる四ッ谷に工藤もイケメンと称される顔でにこりと笑い返す。四ッ谷は心中で唾を吐いた。









 
 
 
何も考えずに工四書き出したらホモになる前に終わった
 




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