※出演者 (台詞数)
アリス (22)
ダム (10)
帽子屋 (06)
女王 (06)
チェシャ猫(10)
ロリーナ (02)
郵便屋 (02)
総台詞数 (58)
* * *
01(アリス01)
「姉さーん、そろそろ行ってきまーす♪」
02(ロリーナ01)
「待って、アリス!何だか今日のお茶会は、とても嫌な予感がするの。お姉ちゃん、心配だわ。くれぐれも気をつけて行って来るのよ?アリスに何かあったらお姉ちゃん――」
03(アリス02)
「やだ、姉さんったら!今日は女王のお茶会なのよ?そんな縁起でも無い事を言わないで(笑)大丈夫だって!ほら、もう行くわ!」
04(ロリーナ02)
「あっ、ちょっと!アリス……うーん、この胸騒ぎは一体何かしら?変ね。まぁ、どうか何も起きず、無事にアリスが楽しい時間を過ごせるのなら良いけれど、お姉ちゃんの勘は何故か当たっちゃうから困るのよね〜;」
05(アリス03)
《ストレートティー》
*
06(アリス04)
「それにしても、姉さんがあんな不吉な事を言い出すなんて……女王に限って何かある筈無いのに!全く、失礼しちゃうわよね!」
07(アリス05)
(ブルッ――何、この悪寒?寒気?みたいな身震いは!ま、まま、まっ、まさか!?)
08(チェシャ猫01)
「あぁ!アリスー!愛しのアリスー!!」
09(アリス06)
「そうよ……女王には何も無くてもこいつが居たって事をすっかり忘れてたわ、私煤v
10(チェシャ猫02)
「こいつだなんて酷いじゃん、アリスv」
11(アリス07)
「くっ……ストーカー野郎、チェシャ猫」
12(チェシャ猫03)
「この俺がストーカー?ただのアリスマニアの勘違いでしょう?でもさ、そんなのは別にどうだって良いんだよね。アリスの声で俺の名前が呼ばれる。こうやって今日も俺の名を覚えててくれてるだけで幸せだからさ!」
13(アリス08)
(奴はチェシャ猫。どういう訳か何故か私になついてしまい、私の行く所に引っ付き回るストーカー。どうやら彼の辞書には『人の嫌がる事をしてはいけない』という言葉は無いらしい。きっと、頭の中はお花畑でいっぱいなお馬鹿さん?とにかく!かなりのくせ者、厄介者なのである。あー関わりたく無い)
14(チェシャ猫04)
「――ところでアリス、今から何処へ行くの?向かってる方角からすると赤薔薇園?俺も付いて行っても良い?ってか良いよね?」
15(アリス09)
(……きっと、これは私に拒否権というモノは無いとでも言っているのね?その証拠に、ただならぬ威圧感まで醸し出して――どこでそんな高度な技を覚えて来るのかしら?)
16(アリス10)
「はいはい、好きにしなさい。その代わり!ちゃんと大人しくするのよ?分かった?」
17(チェシャ猫05)
「はいはーい!!」
18(アリス11)
(まるで、飼い猫の躾みたいだわ……;)
*
19(帽子屋01)
「だから!ロイヤルミルクティーを作る様にお前からダムに頼んでくれれば良いだろう。何故この私がストレートティーなんか不味い飲み物を飲まなければならない!そもそも、私をストレートティーのお茶会へと誘うな!とんだ嫌がらせで迷惑な話にも程がある」
20(女王01)
「帽子屋……そこまで言うのであれば、だ。妾もこの際だから言わせてもらう。そもそも嫌だったら来なければ良かったじゃないか?自分の文句を妾のせいにするで無いぞ!」
21(帽子屋02)
「何、だと……!?わざわざ足を運んで来てやったというのに、何だその言い方は!逆にお前は私に感謝する立場だろうが……くっ、やはりお前と別れて正解だったと確信した。全く、ちっとも可愛げが無くて憎い女だ」
22(女王02)
「ミルクティーバカに言われるなんて、屈辱にも程がある!!それにストレートティーを馬鹿にするな何がミルクティーだ!あれは、ストレートティーの風味を壊す兵器。ましてやロイヤルミルクティーなんぞもっての他。邪道と言っても過言では――おぉ!アリス!丁度良いところに……っ、チェシャ猫?」
23(アリス12)
(うわー……とてつもなく、面倒臭い状況な時に来てしまった。まるで子供の喧嘩だわ。何で言い合ってるのよ;しかもチェシャ猫の存在に気付いた途端、明らかに難しい表情をする我らが女王。あぁ……いつ見ても美しいお顔が歪み、眉間にはシワが出来て、眉毛もつり上がり――正直、鬼の面相より恐い)
24(チェシャ猫06)
「やぁ、これはこれは女王様!僕もお茶会に参加する事にしたので宜しく♪気になったんだけどさ、何で二人は口喧嘩してんの?」
25(女王03)
「妾にため口?まぁ、良い。そんなチェシャ猫よ、特別にお前の意見も聞いてやろう」
26(帽子屋03)
「選択は二択でルールは簡単な事だ。ただ、片方を選ぶだけ――さぁ、チェシャ猫。君は一体ミルクティー派かストレートティー派のどっち派なんだ?好きな方を決めたまえ」
27(チェシャ猫07)
「うーん……あっ!そうだ!ミルクティーとストレートティーを混ぜて見たら良いんじゃないかな?ミルクストレートティー!みたいな感じでさ♪きっと美味しいと思うよ?」
28(帽子屋04)29(女王04)
「……はあ?」
30(アリス13)
(あちゃー;)
31(チェシャ猫08)
「へぇー、息ぴったり!二人は本当はアリスと僕みたいに仲良しさんだったんだね!」
32(アリス14)
(もう何も言えない。フォロー出来ない)
33(女王05)
「……ふっ、あはは!これは傑作だ(笑)」
34(帽子屋05)
「ぷっ、ごほん。これは笑うしか無いな」
35(アリス15)
(良かった……!二人共、笑ってるわ!)
36(チェシャ猫09)
「笑顔が一番!僕ってば天才だよね(笑)」
37(帽子屋06)
「おい、そこの猫。女王から一つ忠告だ」
38(女王06)
「紅茶を……馬鹿にするでないわー!!」
39(アリス16)
(あは、あははは……うん、やっぱり;)
*
40(ダム01)
「――私が居ない間にそんな出来事があったのですか……アリスさん、お疲れ様でした;きっと私だったら耐えきれず、逃げ出したと思いますから;アリスさんは偉大な方です!なのに、こんな大変な時に限って弟子である私が師匠のお傍に居なかっただなんて;」
41(アリス17)
「ううん、そんな事は無いわ!そもそも私がダムに買い出しを頼んじゃったものだから、気にしないで?お陰でパーティーには何とか間に合う事が出来そうよ!有難う、ダム」
42(ダム02)
「本当ですか!?なら、良かったです//」
43(アリス18)
「それに天才肌のディーとは違う、努力家なダムの熱心な頑張りにも日々感心してるの。もう立派な一人前だわ!私は双子の貴女達を誇りに思ってる――ほ、ほら、下準備!」
44(ダム03)
(いつも兄のディーと比べられて来た私を、アリスさんは優しく包み込む様に受け止めてくれた。私自身を一人の人間、ダムとして、ちゃんと見てくれた……!やっと、報われた気がしたんだよ。だからね、今の私は“人は変われる”って胸を張って言えるの。強さを教わり、知って、学んだ。紅茶と一緒で)
45(アリス19)
「ダム?どうしたの?今、何か言った?」
46(ダム04)
「い、いいえ?何でも無いですよー(笑)」
47(ダム05)
(そんなアリスさんが、私は大好きです)
*
48(郵便屋01)
「こんにちは!ダムはお留守番ですか?」
49(ダム06)
「あっ!こ、こんにちは!アリスさんなら、さっき町へ出掛けまして――それも、買い物ミスな私のせいで、足りなかった茶葉を再び買いに……迷惑掛けっぱなしですよね;」
50(郵便屋02)
「そうでしたか;でも、そんなに凹まないで下さい。こちらの招待状なのですが、一つはアリスに渡して頂けますか?そして、これを――ダムの招待状です!しかも、ダムも出席すると此処にありますよ?だとしたら、ね?凹んでいる場合じゃ無いのでは?――ダム、○月×日には、いつもの素敵な笑顔でお越し下さい。心よりお待ちしておりますから」
51(ダム07)
「え、あ、ちょっと!郵便屋さん……!」
52(ダム08)
(この時、頬がほんのり熱を持った私の顔はきっと耳まで真っ赤だったと思う。それに、恥ずかしくて……とてもじゃないけどアリスさんにすら言えません。どうか郵便屋さん、こんな私を誰にも内緒でお願いします//)
*
53(チェシャ猫10)
(アリス、もしも君を紅茶に例えるなら――それは僕には飲む事の出来ない紅茶だよ)
54(アリス20)
「……うーん、何が言いたいのかしら?」
55(ダム09)
「あの、何か悩み事ですか?悩みが有るなら吐いて少しでもすっきりして下さい!的確なアドバイスは出来ませんが、私で良ければ、アリスさんの話は幾らでも聞きますよ?」
56(アリス21)
「そう?なら、お言葉に甘えるわね!実は、チェシャ猫に言われた事なんだけど――」
57(ダム10)
(チェシャ猫さん……それってもしかして?だとしたら、私が紅茶で幸せにしたい!)
*
58(アリス22)
(さぁ、最後のティータイムの時間です)