※出演者(台詞数)


アリス (13)
白兎  (05)
三月兎 (05)
ディー (10)
帽子屋 (13)
女王  (10)
郵便屋 (02)


総台詞数(58)



* * *



01(帽子屋01)
「くっ……ふふっ……アリスの奴、なかなか面白い伝言を郵便屋に頼むんだな?――上等じゃないか。この世で一番大っ嫌いな無糖のストレートティーとやらで、出来るものなら私を存分に楽しませてみろ、アリス……」


02(アリス01)
《ミルクティー》





03(ディー01)
「全く!まさか帽子屋さんが、アリスさんを強制出席させるなんて……本当に信じられません!!それにアリスさんもアリスさんですよ!どうして怒らないのですか?こんなの、喧嘩を売られたも同然じゃないですか!」


04(アリス02)
「まぁ、ね?だからこそ!ディー、貴方がいるんじゃない!――とは言ったものの、ディーは帽子屋さん宅の門番だものね?もう!なのにディーったらそんな簡単に私の見方になって平気?お給料が減っちゃうわよ(笑)」


05(ディー02)
「そ、それは――で、でも、いくら僕が帽子屋さんの門番であったとしても、僕はアリスさんについて行きます!だってアリスさんは僕にとっての“師匠”ですから、はい//」


06(アリス03)
「私は師匠になれる程の者じゃないわ(笑)ただ、アリスティーをもっと知りたいって思ってくれたディー達に、素直に教えたいだけなの。しかもディーは物覚えも良いし、理解力や技術面にも優れてる。貴方は今のままでも充分、立派な紅茶の博士だと思うわよ?」


07(ディー03)
「うっわぁ……!アリスさん――いえ、師匠にそんな有り難いお言葉を頂けるなんて……//何だか今日のお茶会も、やる気が出てきました(笑)打倒、帽子屋さん!なんて――」


08(帽子屋02)
「打倒、帽子屋さん、ねぇ?やはりディーはアリスの見方だな……そうか、ならば大変残念ではあるが、今すぐにでも門番を辞めてくれても良いんだぞ?しかし、私への発言だけでも給料を半減するに相応しいと思うが――さぁ、ディー、どう対処すべきだろうね」


09(ディー04)
「ひぃ!帽子屋さんが、何で此処に!?」


10(アリス04)
「貴方って本当に性格が歪んでいるわね」


11(帽子屋03)
「アリス、今の発言は誉め言葉として捉えても良いか?そういうアリスは、随分とディーを手懐けたものだな。是非、どうやって忠実な犬の様に懐かせたのかご主人様なアリス様に、手取り足取り教えて欲しいくらいだ」


12(アリス05)
「相変わらずの嫌みを含ませた物言いっぷりと、更にはその変態さ……呆れてものが言えなくなるとはまさにこの事ね。帽子屋さんのお陰でまた一つ勉強になったわ。有難う」


13(ディー05)
「ま、まぁまぁ二人共、落ち着いて下さい!目が笑っていませんよ……っていうか、帽子屋さんは赤薔薇園に居なくて良いのですか?一人で何故――はっ!もしかして、三月兎さんにお茶会の用意を全部任せてるとか……?いやいや、それは流石に無いですよね!」


14(帽子屋04)
「おや?もしそうだとしたら、何か問題でもあるのか?大体、私の秘書だ。秘書なんだから、上の立場である私がどう使おうが自由であり、全ては私の勝手だと思うが……?」


15(アリス06&ディー06)
(この人、本気だ……根っからの馬鹿だ)


16(帽子屋05)
「……なんだ?人を可哀想だと言わんばかりに蔑んだ目で私を見て――何かあるんなら、はっきりと言いたまえ……!気分が悪い」


17(アリス07)
「ふーん、言っても良いのね?本当に言っちゃうわよ?つまり、貴方があまりにもば」


18(ディー07)
「あぁー!!ほ、ほら赤薔薇園ですよ!」


19(三月兎01)
「あっ!帽子屋さんに、皆さん!丁度、夕刻の時間に間に合われて良かったです。こちらもお茶会の準備が無事に整いましたよ!」


20(帽子屋06)
「おっと、もう着いたか。では各自、席に着こうではないか。早速だが、今からお茶会を開くとしよう――ごほん。今日は私、帽子屋主催のお茶会へのご参加を感謝する。そして今回、私が招待状を出したのはアリスと」


21(三月兎02)
「えっ?帽子屋さん、今日はアリスだけじゃないのですか?聞いておりませんが――」


22(白兎01)
「遅くなってしまってすみません!この度は招待して下さり、誠に有難うございます」


23(帽子屋07)
「――そう、アリスと白兎を招いたんだ」





24(ディー08)
「何ですか、この気まずい雰囲気は……」


25(アリス08)
「まぁ、ちょっと色々とあるのよ。この状況だと、ストレートティーが淹れられないわ。帽子屋、絶対に仕組んだわね?……よし」


26(帽子屋08)
「三月兎、ミルクティーのお代わりを頼む。さて――そういえば、白兎のカップにあまり紅茶が減っていない様に見えるが……ミルクティーはお気に召して頂けなかったかな」


27(白兎02)
「い、いえ!ただ、素直に申し上げますと、昔からミルクティーが苦手でして……だから気に召す召さないとかの問題では無く;」


28(帽子屋09)
「男が言い訳か?そんな奴の何処が――」


29(女王01)
「ほお、そういうお前は何を偉そうに!その口の聞き方、随分と立派になったものだ」


30(帽子屋10)
「じょっ……女王!?そ、そろそろお茶会はお開きとしよう。そうだそれが良い。ほら、そうだと決まれば帰れ!早く帰るんだ!」


31(女王02)
「何を急かす必要がある?折角、妾が来たんだ。これから口直しのストレートティーを飲みながら、妾と帽子屋の恋人時代の思い出話を聞かせよう。まずは馴れ初めからだな」


32(帽子屋11)
「誰かこいつを止めてくれ!さ、三月兎」


33(女王03)
「こいつなんぞという呼び方、実に大胆で男らしいでは無いか帽子屋!やはり男がか弱き女をリードするに限るからな――それとも、まだ妾に気があったりするのか?さぁ、正直に言ってみろ(笑)照れなくても良いぞ?」


34(帽子屋12)
「……おい、まず気がある訳が無いし照れるなんてあり得ないだろう。そして、誰が“か弱き女”なんだ?そもそも、何でお前が来た?私は今日のお茶会に女王を呼んだつもりはない、が……っ!まさか――アリス!?」


35(アリス09)
「ふふん(笑)ご名答!帽・子・屋・さん」


36(ディー09)
「アリスさんが!?い、いつの間に!?」


37(女王04)
「ったく、お前はちっとも変わらないな。変わらなすぎて、寧ろ悲しく思うぞ。そんなんだからいつまで経っても駄目で上手くいかない……なぁ?恋に不器用な帽子屋さん?」


38(帽子屋12)
「そんな事、言われなくても分かってる」


39(女王05)
「それと、何でも三月兎の名を呼ぶで無い。三月兎にだって意思や感情があるのだぞ」


40(帽子屋13)
「私は、っ――先に部屋へ戻る。後は、三月兎の好きにしたまえ。但し“今日”の自由を許可するだけだからな。では、失礼する」


41(三月兎03)
「帽子屋さん……!承知致しました!!」


42(女王06)
「女は愛すよりも愛される方に限るぞ?」


43(三月兎04)
「あの、それは一体どういう意味で――」


44(女王07)
「妾は恋する女の見方、気にするな(笑)」


45(三月兎05)
「――っ!?初めから知って、た……//」


46(白兎03)
「女王さん、先程は有難うございました」


47(女王08)
「何、妾は礼を言われる様な事をした覚えは無いぞ?あれは妾が勝手にした事であって、要するに、白兎を助けた訳では無い(笑)」


48(白兎04)
「いえいえ……!ですが、僕は確かに助けられたのです。女王さんのお陰でしたよ?」


49(女王09)
「ふむ……白兎、妾よりも感謝をしなければならない娘――三月兎の事、もっと大事にしないと許さんぞ?ましてや妹だと思うならば尚更だ。ちゃんと守ってやれ。良いな?」


50(白兎05)
「はあ……あ、はい!それはもちろん!」


51(女王10)
「――さてと、主催者である帽子屋の許可も得た事だ。残りの時間は、続きを再開するとしよう。ほら、アリス!そうと決まれば淹れたての温かくて美味しい紅茶の準備を……!そして気分も入れ替え、皆で楽しもう!」





52(ディー10)
「一時はどうなるかと思いましたが、無事にお茶会を終える事が出来て良かったですよ!それにぎこちなかった白兎も三月兎も、後半はとても楽しそうでしたし……本当に何よりでしたね!しかし、女王さんの登場には僕も驚きました。アリスさんが呼んだのですか?だとしたら、いつどこでどうやって――」


53(アリス10)
「悪いけど、それは秘密なのよ(笑)因みに、それ以上聞いちゃ駄目だからね!分かった?でも、ディーにも感謝してる。お疲れ様」


54(郵便屋01)
「アリスーっ、はぁはぁ……!帽子屋主催のお茶会はどうでしたか?と、私なんかの心配は余計だったようですね。アリスの表情が、今日の出来事を物語っているみたいに見えてますから――では、こちらが招待状です」


55(アリス11)
「心配も招待状も有難う!……まぁ!女王が主催!?って事は、次こそやっとストレートティーを振る舞えるのね?楽しみだわ♪」


56(郵便屋02)
「場所は同じく赤薔薇園、日付は□月○日となっております。女王はストレートティーの愛好家ですが――使う茶葉の種類もアリスが選ぶのならば、きっと女王も喜びます!私も安心して招待状を渡せますよ(笑)アリスも、リラックスして目一杯楽しんで下さいね」


57(アリス12)
「そうよね……素直で誤魔化しも効かない、嘘がつけない紅茶。ストレートティーは茶葉や淹れ方一つで、風味や香りが決まるもの!改めて、今日のお礼も兼ねて女王には喜んで欲しいわ!まずは、私も楽しみたいな♪」





58(アリス13)
(なのに予想外!まさか、あの猫の登場で、お茶会も私も滅茶苦茶に振り回されるなんて――この時はまだ、思っても見なかった)
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