※めっちゃ短い







妹紅は私を見るとき、いつも視線に怒りの感情を孕ませている。私も同じ。二人とも同じ感情を通わせる。そこに笑顔は、ない。

「例えば私達が死のある生き物だったら?」
「仮定の話はやめた方がいいわよ、輝夜。思考力と生きてきた年数が比例しないのは悲しいね」
「仮定だけど真面目な質問よ。私達に死があればこうやって殺しあいの日々を送ることもなかっただろうに」
「その言葉に意味はあるのか?殺しあいの日々はなかっただろうが私達が憎しみ合う関係に変化など訪れないよ。輝夜、期待をするのはお止め。私達は変われはしないんだ」

怯えているのはどっちだ。言葉で虚勢を張って自分の安全圏を守っているのは。
この数えることも飽きた年数で変わったのはお互いの気持ちを偽ることだけだろう。また夜は繰り返される。終わりは来ない。





諦めただけでしょう


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