accordance | ナノ

それに合わせて


「なまえちゃーん!こっちやー!」
「あ、小春ちゃんっ!みんなも!」
「先輩、善哉ー。」


場所は学校近くのファミリーレストラン。
お昼より大分前だからか人はまだ少ない。


「何やるとか候補でてる?」


財前君に腕を引っ張られ、財前君の隣に座る。


「なんか料理パーティーしたいねんけど、何の料理か決まってないねん。」
「はー…、そこは大事だよね。」


ファミレスのメニューに目を落とす。
あ、なんか無性にタコ焼きが食べたい。
タコ焼きあるかな。


「先輩、何探しとんの?」
「ん、タコ焼き。財前君今日食べに行くのタコ焼きでもいい?」
「タコ焼き……、タコ焼きでええんやないッスか?」
「え?」


財前君がパーティーの事を言ってると気付くのに少し時間がかかった。


「あぁ、タコ焼き!ええな!それ!」


忍足君が声を発する。


「確かに、ぎょうさん作れるしなぁ。」
「日時はいつやるの?」
「明日。」
「めっちゃ急だね。」
「よっしゃ、決まったとこで材料買いに行こか!」
「小春が行くなら俺も行くで。」
「もちろん行くわよ。」
「銀さんも行くんやろ?」
「行きますか…。」


みんなは椅子から立ち上がる。
それに合わせてあたしも立ち上がった。


「…タコ焼き自分で作るの初めて……。」

「「「「「はいっ!?」」」」」

-----------

「せやったら、あたしが教えてたるわぁ。」
「いやいや、俺が教えてたります。」




prev next
×