36話
仁王SIDE
「……ふざけんなよ…っ!!」
なまえが涙目になりながら麻原に突っ掛かる。
このなまえは多分こないだ見た……もう一人のなまえだろう。
今は止めてはいけないんだと、体が動かない。
「……なんで…なんで刺したんだよっ!!」
「違っ……、あたし……――」
「何が違う?……あいつ…血まみれだったよ…。それでもそう言う?」
「………あたし…自分でも何したか…」
「…っ………―――」
途端、
なまえが頭を抑え膝をつく。
「なまえ…―「来ないでっ!!」―…っ……。」
そう言うとなまえはそっと目を閉じた。
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