序幕、おわかれ

ずっとキミの心にいた。今もこれからも、ずっと一緒なのだと信じていた。

こうやって自我が生まれたのはいつから?
キミとボクとは一つで、ボクはキミだった。
ボクとキミとは一つで、キミはボクだった。

キミの隣にいれた日々は幸せだったよ。ずっと笑っていれるだろうと思っていた。ずっとキミの隣にいたいと思った。ずっとキミの傍にいたいと思った。だってキミとボクは一つだから。ボクとキミは一つだから。


だけど、もうお別れだ。


キミは泣いてたね。ボクはそんなキミを見て笑った。
愚者でも見るかのような嘲笑うような笑み。

そんな笑みしか見せられないボクは。
自分の無力さに、ただただ目には見えぬ涙を流していた。

さよなら!
さよなら!
また逢えたらいいね!


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