利用価値、歩く道

「どういうつもりだ?」


前を歩くやつに問いかけてみると、やつは俺の質問に鼻で笑った。俺はそれを気にもせずにただ黙ってその質問の答えを待つ。


「あやつはテラの闇を引き出すきっかけになるやもしれぬからな」


「利用するのか?おまえらしい」


仕返しのつもりもなかったが、俺もやつを鼻で笑ってやった。
そして俺とやつとで別の道を歩く。向かう場所は、目的は違えど。行き着く場も歩く道も同じだ。

やつも、おまえも。


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