サミエル・ローリエ様

→2つのご質問ですね。

まず一つ目の『第7話で文官達がコーヒー飲んでるけど、文化的にどうなの?』から。結論からいうと私はありだと考えています。

コーヒーの起源に関しては、私が説明するよりもグーグル先生に聞いてくださいませ。早くて正確です(笑)

でもそれじゃ、回答になりませんので少しだけ説明しますと、コーヒーは900年頃アラビア人のお医者さんが薬用として飲ませていた事が記録として残っています。今みたいに焙煎した豆から抽出して飲むようになったのは13世紀ごろと言われています。

7話を書いた頃は、こちらの13世紀頃をベースにマギの世界を書いていたのでコーヒーを使用しました。今は、ベースはもう少し昔と考えていますが。それでも900年頃にはコーヒーそのものはあったみたいなので見逃してくださいませ。

あと一番重要なことですが、全てを全てこちらの歴史や文化に準拠させるつもりはありません。言葉が統一され、魔法も存在するマギ世界がこちらと同じ歴史や文化を辿るとは思えません。飛びぬけて発展しているものもあれば、まだまだなものも存在すると考えています。

そして何より、アラブの文化や生活全てを調べつくすことは、時間的にも私の身近に手に入る資料的にも不可能です。なので、今後も美味しいところだけ拾っていく方針です。

もうひとつのご質問、『シンドリア文官は上流階級?それとも労働者?コーヒーを飲むのは労働者では?』これに関しては、私個人はそういう階級で彼らを捉えていません。

シンドリアほど『上流階級』という単語が似合わない国はないと思っています。『上流階級』の条件って、資産、家柄、権力等でしょうか。

シンドリアは新興国で多くの国民が難民です。そのため、私はシンドリアには『上流階級』なんていないと考えています。王であるシンでさえ、『上流階級』と言われると、首をかしげたくなります。

サミエル様は何をもって上流階級とお考えでしょうか?コメントに『上流階級は紅茶、労働者はコーヒー』とあったのでヨーロッパ社会の階級をイメージしているのでしょうか。

紅茶に関しては、歴史は浅く17世紀初めにイギリスに入ったと言われています。なので、そう言う点でも『コーヒーを飲む=労働者』という考えはちょっと今のうちの連載だと違うかなと。

今回の質問で色々書きましたが、マギの世界は明かされていないことが多く、読者皆様1人1人の中に自分が考えるマギの世界があると思います。今回の質問含め、当サイトではあくまで私の想像するマギの世界を書いておりますので、サミエル様や読者の皆様の想像するものとは違ったものが多々あると思います。そこに関しては『こういう考えもあるんだ』と見守って頂ければ幸いです。

2013/05/29 11:18


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