10/28 先輩春小ネタ(春歌ちゃんアイドル設定)

・春歌ちゃんがアイドル
・プリンスさまたちや先輩方は一般人で春歌ちゃんのファン
という設定のお話です。会話文だよ!

@春歌ちゃんのライブ後の居酒屋にて(アイアイ含めて全員成人済みだよ!)

「春歌ちゃん可愛い」
「……」
「春歌ちゃん可愛い」
「……」
「春歌ちゃん!可愛い!」
「レイジさっきからそれしか言ってないんだけど、いい加減やめてくれない?鬱陶しいから。それともそれレイジの鳴き声?前々からおかしいと思ってたけど人間じゃなかったんだね」
「し、しどい!だってほんとに可愛かったんだもん!可愛い子を可愛いと言って何が悪いのさ!それともアイアイは春歌ちゃんが可愛くないとでも」
「思ってるわけないでしょ何言ってるの春歌は宇宙一可愛いに決まってる」
「だったら!」
「それとこれとは別。レイジがうざいのは看過できない」
「ドイヒー!そこの二人みたいにライブ直後からずーーーーーーーーーーーっと無言でいるよりは遥かに健康的だと思うんだけどなお兄さんは!」
「…………」
「…………」
「…………おーい」
「…………」
「……………………」
「……………………」
「………………おーい、二人ともー、生きてるぅ?」
「………………………………」
「………………………………」
「返事がない、まるで抜け殻のようだ」
「死んでるんじゃないの?」
「死んで……ねぇよ……」
「生きておるわ……愚民が………」
「半死半生ってこういう状態を言うんだろうね」
「うるせえ…………おまえな…………あれ聴いて…………なんで、んな冷静でいられんだよ…………」
「え」
「あんな…………あんな、最高の音楽聴かされて…………おまえ……マジで……おまえ…………………」
「ランマルの語彙力が死んでる」
「語彙力どころか!ランランの魂がまたどっかにお出かけしてるー!救急車ー!救急車をここにー!」
「うるさい……黙れ寿………」
「あ!おかえりミューちゃん!………ミューちゃん?」
「うわ、ひどい顔」
「グスッ……あれこそ……あれこそ、至高の音だ………前回のツアー『Singing Candy Night』も素晴らしかったが、今回も素晴らしかった……いや、素晴らしいなどというありきたりな表現では言い表せぬ……セットリストがまず神がかっていた、あの曲順は計算してできるものではない……それともあのセットリストを実現させるために春歌は歌を作ってきたというのか……なんという……なんという奇跡、そうあれは奇跡だ……俺達は奇跡を見た……奇跡の目撃者だ……」
「カミュ、気持ち悪い」
「まあまあ。ミューちゃん、ハンカチ、いる?あ、いらない?自分のやつすっごいことになってるけど……びっしゃびしゃで絞れそうだけど本当にいらない?」
「いらん」
「うわ、すっごい鼻声!いやでもわかるよ、ほんと今回も最っ高だったもんね〜!演出も衣装もバックバンドももっちろん歌も全部、ぜーんぶよかった!春歌ちゃんのことはデビュー前の駅前で歌ってた頃から知ってるけどあんな大きな会場で歌えるようになって……夢を叶え続けて……ほんと、感無量だったよ……最後の曲でちょっぴり泣いちゃった」
「あれが「ちょっと」?周りが引くくらい滂沱してたでしょ。春歌も引いてたよ」
「てへ!過去は振り返らない主義なんだ……ってちょ、待っ、春歌ちゃんに見られてたの!?マジで!?」
「うん。レイジ見てドン引きしてた」
「え、待っ、いやそんなだってあの曲の時は目合わなかったし……!」
「レイジが思いっきり鼻かんでるときに見てたんだよ。春歌になんてもの見せてくれてるの?春歌の綺麗な目が腐ったらどうするつもり?レイジそんな体たらくでよくファンクラブ副会長が勤まるね。今日限りで引退したら。後任はボクに任せて安心して引退してくれていいから。今日までお疲れ様」
「ちょっとちょっと!春歌ちゃんが引退する日ならまだしも!道半ばでなんて絶対引退しないからね!?でも、どうせならもっとキメ顔のときに見てほしかった……『Ring,Ring,Ring!』の時も突然だったから変な顔しちゃったし……」
「あ?」
「は?」
「寿、貴様……今、何と言った……」
「え?」
「目が、合った、だと?」
「春歌と?」
「『Ring,Ring,Ring!』の時に……?」
「ふっふっふー!羨ましいだろー!手も振ってくれたんだー!」
「ありえねえ」
「ないね」
「ないな」
「全否定!?」
「あの時目が合ったのはオレだ」
「は?ボクなんですけど」
「いや、俺だ。春歌は俺に微笑んだ」
「ミューちゃんさりげなく「天使」ってルビ振るのやめようね分かりづらいからね内容に関して否定はしないけどね……って、いやいやぼくだよ!春歌ちゃんはぼくと目が合ったんですー!」
「それだけは」
「絶対に」
「ない」
「ねえなんでそんなに息が合ってるの!?普段そんなに息合わないのに!」
「聞きてぇのか」
「いややっぱりいいです」
「じゃあ教えてあげる」
「いや遠慮するよ」
「遠慮するな。嫌というほど聞かせてやる」
「いいって言ってるじゃないー!イヤな予感しかしないし大体想像つくもーん!」
「てめえが」
「春歌のファン一号気取りなのが」
「気に入らない」
「ほらーーーーーー!!!!!やっぱりそれだよーーーーーー!!!!!その話は発足の時にちゃんと確認してちゃんと結論出たじゃん!」
「うるせぇ。おれは納得してねぇ」
「そもそもレイジが春歌の歌を初めて聴いた日っていうのが曖昧すぎ。何年の何月何日何時何分何秒だったかまで説明できないなら信憑性に欠ける」
「そもそもそれを証言できる人間がいない上に立証する方法がない時点で貴様の妄想である可能性が高い。つまり貴様がファン一号である可能性は低い」
「みんな酔ってる?酔ってるよね?アイアイは飲んでないのに雰囲気に酔っちゃったのかな?」
「あ、誤魔化した」
「認めたも同然だな」
「ちーがーうー!誤魔化したんじゃなくて呆れたのー!それに、ぼくが春歌ちゃんのファン一号であることは他の誰でもない、春歌ちゃんが知ってるんだからねー!負け惜しみは見苦しいぞ!」
「最古参だとかファン一号だとか関係ねえ。大事なのはどれだけあいつのことを想ってるかだ」
「たまにはいいこと言うね、ランマル」
「同意だ」
「んもぉおおおおお!それは確かに真理だけど!都合が悪くなると話逸らすのお兄さんよくないと思う!」
「そもそもファンクラブの会員ナンバーが「2」の時点でファン一号じゃないよね」
「うぐっ」
「上には上がいるということだな」
「それは……」
「自分が一番だとか油断してっと足元掬われるぞ」
「ファンクラブ副会長のポジションを狙ってる人間は多いしね」
「ぐぬぬ……!」
「せいぜい足掻くことだな」
「もー!絶対ぜったいぜぇえええええったいに!ぼくは副会長辞めないからねー!春歌ちゃんとの約束だから!絶対に支えるって誓ったんだ!辛い時も苦しいときも、あらぬ噂を立てられて立場が危うくなろうとも、もちろん楽しいときも嬉しいときも、あと病めるときも健やかなるときも春歌ちゃんを愛し、敬い、信じ抜くと誓ったいっだあ!拳骨やめて!ちょ腹パンやめ、顔はもっとダメだってば、酔ってるな!?やっぱりみんな酔ってるな!?よろしいならば戦争だ!ここ最近報告されている三人の抜け駆け行為について断罪する!さあ、お前の罪を数えろーーーーーーーーーーー!!!!!」

「隣うるさっ」
「内容はよく聞こえないけど、盛り上がってるみたいだね」
「盛り上がってるっていうか……これケンカ始まってない?取っ組み合いの気配がするんだけど……ま、いっか!店員さんがなんとかするでしょ!こっちはこっちで乾杯しよ!」
「う、うん!」
「春歌、初めての全国ツアー開催、おめでとー!!そして初日お疲れさま!」
「ありがとう、トモちゃん!」

ちなみに「Ring,Ring,Ring!」の時に春歌ちゃんと目が合って手を振ってもらえたのは他の誰でもなくトモちゃんです。ドンマイ四人とも。
さらにちなみに春歌ちゃんファンクラブの会員No.1もトモちゃんだよ!



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