「オレはここにいるよ!?
他の何かに化けることは出来ないけど、
猫にだったらなれるのさ!猫娘だもん!!」


オレはもう一回説明してやった。


「ちっ!ほらいくぞ!!
(コイツバカにしやがって!!)」

「…(へー、そういうもんなんだ)」

「あっ、ちょっと待ってよ。
オレ歩きたくないからこんな姿になったんだから乗っけてよ」

「…ほらよ!!」

「…
(あの子酷い扱い受けないといいけど…)」


ムカツクおじさんがしゃがんだ。


「えっ?
いや、おじさんムカツクし、ニオイが嫌だから無理!
オレこっちの子のがいいな!!」

「…!!(えっ!俺?)」


少しびっくりしていた。
かわいいと思った。


「うん!…いい?
ダメなら仕方ないから元に戻って歩くけど…」


少ししょんぼりしながら聞く。


「…コクリ(肩くらいなら乗っても大丈夫だよ)」


快く許してくれた。


「はん!駄目だから歩けとよ!!
(コイツの事はよくわかんねぇから悪いほうに言っとけ!)」


バカがいると、そう、思った。
ホントにコイツ陰陽師?絶対違うだろ。
と、肩に乗りながら思った。


「あのさ、おじさんバカ?
さっきっから言ってんじゃん、オレは猫娘。
人の思考が読める妖怪。
おじさんの思考、一番最初っから読めてんだけど」


顔に驚愕の色が出ている。
えっとバカ?


「…。無駄に時間くった!帰るぞっ
(恥かかせやがって!!覚えてろ!)」

「…(この子、何とかなるといいんだけど…)」


とりあえず二人が歩き出した。


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