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日向の時は、日向がはっきり覚えていて、
それでもあんなに時間がかかった。
今回は本人が覚えていない、
あるかないかもわからないものを探している。
だから前の時より長いんだって、自分に言い聞かせる俺。
コレをやる前よりもっと心配で、隣りの日向も心配している。
心配している人はきっと伊月さんだろうけど。
もうかれこれ6時間は経過している。
やっぱり日向の時より時間がかかってる。
前と同じくらいの4時間以上からは、小金井は汗をかきだしていて、
それもあいまって俺の心配は増すばかり。


〜〜〜
さらに時間が過ぎた。といっても30分だけど、俺にとってはそれでも長い。


〔ッピク〕

「っん」


伊月さんが声を漏らして目を開ける。
急いで小金井を見ると、こちらは倒れそうになっている。
疲れたのだろう。急いで小金井を支える。
伊月さんは日向に任せて一足先に俺達は帰らせてもらおう。


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