ゆらゆらと体をゆすられ、声が聞こえる。


「……。(小金井、ほら朝だから起きて)」


水戸部の声に起こされて、目を開ける。ドアップで水戸部の顔。


「!?」


顔が熱くなる。こんなの日常茶飯事なのに、なんで!!?
自分の感情がわからない。けど声を出さないと水戸部に心配させちゃう。
顔の熱さを落ち着けながら声を出す。


「お、おはよう水戸部!?」


…これはこれで不審になったのを深く反省する。


「……?(どうかした?あ、朝ご飯できたよ?)」


水戸部は不思議そうにしながら言う。
朝ごはん!!
オレは水戸部の言葉に目をきらめかせて走ってテーブルまで向かった。





朝ごはんも食べ終わり、一息ついて
水戸部がお皿を洗っている間に日向に聞きたいことを終わらせよう。


「ところで日向」

「んあ?」


すでに日向は我が家!みたいな感じでくつろいでいる。


「伊月ちゃんの記憶を見るのは構わないけど理由がいまいちなんだけど…」

「ぶっ!!」


日向が噴き出している。ん?なんか変なこと言ったかな?


「何そのどストレート…」


肩を落としながら日向はぼそりと何かつぶやいた。だから何さ?もう!


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