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「・・・うっわー。スッゲェー!」


目の前にはでかくて白い施設があった。
昔婆ちゃんと歩いていたとき一度見た病院に似ていた。


「うるさいぞ!」


…おじさんなんか無視無視。
そのままオレのことをのせてくれている子はなれたように中に入っていく。
見事に中も真っ白なのには正直驚いた。


〔コンコン〕

「失礼します」


いつのまにかお目当ての部屋についたようで、
これまたいつのまにか追い付いていたおじさんがノックをし、声をかける。


「ああ」


おじさんより若そうな声が帰ってきたからこれまたビックリだ。


〔ガチャッ〕

「任務終わりました。
今回は当たりなようで、連れてくるのに成功しました」


入るなり報告をするのはいいけどおじさん…。
オレらが入れてないんだけど。連れてこれてないじゃん!
アンタ廊下にオレを取り逃がしてるよ!


「入れ!」


おじさんに呼び出しを喰らいました…。
めんどくさいので変化は解かずに中に入った。



中にはまだ青年と呼べるであろう、髪がツンツンに立っている男の人が椅子に座っていた。



興味から部屋の中を見渡す。
オレの目の前にふかふかそうな黒いソファーが向かい合っていて、
その奥に机、男の人が座っている椅子がある形だった。


「で、こいつか?(猫の妖らしいからな)」

「はい」


椅子に座っている男の人が、オレを見ながらおじさんに聞いている。
おじさんと違ってなかなかみたいだ。
だからオレは変化を解くことにした。


〔ボフンッ〕


煙がオレを包む前に見えたのは、椅子に座っている男の人のちょっと驚いた顔だった。


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