「おじさんすっごいムカツクね!!
人だから嫌いとかあるのは仕方ないけど、
態度にまで出さなくていんじゃないの!?
相手は子供だよ!?
そんな態度すぐ気付いて、気を使って、傷つくんだよ!?
ホントおじさんムカツク!!」


思っていたことを全てぶつけた。
早歩きだったし、怒ってたから深くかぶっていた帽子が頭の上から消えたが気にしなかった。


「!?…はっ!お前、その頭
(マジでこの街が言ってたこと当たってやがった。猫系妖怪)」

「オレは猫娘。
行くあての無い、ただの人畜無害な妖怪さ!!」


ご丁寧にオレはその無償にムカツクおじさんに自己紹介してやった。


「…オロオロ
(大丈夫かな?俺ら陰陽師なのに!!
この子言われた通り捕まえなきゃいけないんだよね)」

「さてはおじさん達、オレのこと捕まえに来たんでしょ!
おじさんは超ムカツクし、超寄ってほしくないけど
そこの子はいい人みたいだから連行されてやってもいいよ?」


すっごくムカツクように言ったけど
どうするかな?
要するに一緒に行ってもいいって言ってんだけど。


「ちっ、どうせ仕事だ!!
簡単に終わるならこした事ねぇよ!!
(ムカツクガキだ!)」

「…?(いいの?)」


へー、それでも仕事は仕事なんだ〜。


「じゃあどこに行けばいいの?」

「ふん!ついてこい!!」


ガキって言った腹いせだっ!


〔ポンッ〕


オレの体の周りに煙りが出る。


「ゲホッ、ゲホッ。なんだ!?」

「…!?コホ、コホ(何事!?)」


煙りのせいで二人とも咳き込んでいる。


「オレ歩きたくないから乗っけてって!!」


煙りがはれてくる。


「はあ?アイツいないじゃないか!」

「…?
(あの子どこ行っちゃったんだろ。
猫しかいないや)」


二人の顔が驚いた顔だった。
かなり笑えた。


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