「!!大丈夫か! てかなんで俺は変わんねんだ?」 「大丈夫。 というかどうしたの?宮地・・・ちゃん」 「ああ、馨実って呼び捨てでいいよ! こっちも純麗って呼ぶけどいい?」 「うん!いいよ」 「オレら妖怪は夜になると少し変化するんだ。 力の強い奴はならないやつもいるらしいけどね。 オレの場合は白い着物姿になるんだ。 なのに変化しないからびっくりしただけさ。」 「じゃあなんで俺は変化するんだろう…?」 「多分結界のせいでオレは変化しないんだろう。 でも純麗は力が強いみたいだし、だから力の象徴の髪だけでも変化するんじゃないかと、オレは思う」 「へえ〜、馨美って物知り何だね〜」 「そ、そうでもないぞ! 大体外にいる奴は知ってることだしな!!」 そんな風に馨美と話をしながら一日一日は過ぎていった。 それからさらに七年の間に、独房にはまた新しい入居者?が増え、風の噂では、研究室に新しい妖怪が増えたらしかった。 第1話−独房−おしまい |