時は流れ続ける
誰にも止められない

振り返ることができても
戻ることはできない


流れに逆らおうと もがく
波が押し寄せて息が詰まり 溺れる

そんなこと分かっているのに
今という状態が嫌で もがかずにはいられない


ただ 流れに身を任せることが恐ろしい
ただ 時の流れに行き着く先が怖い

臆病者と罵る世界
それを認める自分

両方が嫌いで目を背ける


無意味に水をすくう この手
すくっても 零れ落ちる水
何度顔を歪ませただろうか

こんな手に何ができるなんて知らない


何も掴めないこの手
拳を握って振り返ることを耐えたら
前に進めるだろうか

過去へ返りたい
未来への希望を与えてください


どこまでも流れ往く この時の中で
生きていく僕達

体が滅ぶ その瞬間まで



流るる時




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