自分に期待できないって 殻に閉じこもった
もう 全てが遠くて聞こえない

聞こえるのは 怯えた小さな吐息だけ
笑ってしまうほど弱々しいのに
掠れた声はそれさえも許してくれない


閉ざされた空間の中
何を想い 何を歌う?

ゆらりゆらりと生温い空気に触れて
思考が溶けていく


口ずさむ歌が誰かに届いたら…
なんて馬鹿馬鹿しい話
紡いだ音さえも 触れて不様に散っていく


燃え盛る炎に焼かれた 黒き灰
脆く地に落ちる



黒き灰




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