道端の石を蹴飛ばして
僕の先を転がる姿を眺めた

僕が蹴れば石は進む
きっと どこまでもどこまでも


小さな小さな石ころ

行き先を追いかけるのも 悪くない
歩く度に飽きずに 足と石がぶつかり合う


どこに行こうか と声をかけて
返ってくることのない返事を聞く

今この瞬間は 僕らだけ
難しいことなんて捨ててしまおうよ
意味もなく歩くのも悪くないから


少し道を逸れて 石と歩いてみた
滑稽に見えても関係ない

僕は僕なりに歩くよ
軽やかに石を蹴飛ばして



寄り道




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