「人生」という言葉に笑みを歪めて
ふらりふらりと未来を眺めた
世界を知ろうとぼんやりとしてた あの頃
颯爽に吹く風の音が耳元に声をかける
まだ君は何も知らない
次の瞬間に何が起こるのか
明日には何が変わるのか
1年後の今日は何をしているか
最期に何を想うのか
君は知らない
その一時でしか理解できない
過去ですら 忘れて美化される
君は君 私は私 今は今
誰にも何にも入る空きのない
確かで不確かなテリトリー
もう少し探してみようか
「自分」という生き方を
不安定な綱さえも手放したくないんだ
貪欲にすがるのは 紛れもない真実
テリトリー