鏡の中の自分
現実の私と逆さま
映る偽物は姿も心も理想の表情

鏡は文句は言わない
どんな私もそこでは活きていた
満面の笑みも泣き顔も怖くない


ある日の割れた鏡はまだそのまま
自分の顔が見えない恐怖
破片で切った指から無表情で流れ出る

赤い色に涙の色が混ざる
見えたのは悲しい気持ち
割れた鏡は寂しさを映し出す

寂しかった
気づいた叫びは声とともに現実へ


どうか 立ち上がれる力を下さい
求め乞う覚悟もなく
掠れた声が静かに反響する



現実逃避




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